恵比寿日和

2019年

人と人が共に居る場、ただ同じ空間を占めているのではなく互いに関わり合える場所は、よく言われる「安心、安全」を踏み越えたところに立ち上がるんだな。
そうした場所が出現するには、今の制度が少し邪魔しているところがあって、それを踏み越えるのは、個人の熱さだったり勇気だったりするー。

心地の良い一日でした。

小春日和の土曜日、岐阜の岐南町にある「総合在宅医療クリニック/かがやきロッジ」に初めてお邪魔しました。

この施設のプロデュース メンバーでもある西村佳哲さんの呼びかけで、集まった方々と一日を共に過ごすプログラム。
「お題」は、「まちに〝文化的なたまり場〟をつくる」。 


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というのも、「かがやきロッジ」は、クリニックのスペースは全体の4分の1のみ。
「地域の方々とのつながりを創出し『最期まで住み慣れた家で暮らせる地域』を、200年かけて育むことが当初の目標。ここで実施する活動を通して、孤独や不機嫌、自己肯定感の欠如などの『不健康』からの回復、『あたらしい健康』の獲得支援を行っている」(グッドデザイン賞受賞・概要より)という、まちに開かれた施設だからです。

まずは市橋亮一代表と、共にこの施設を立ち上げた平田節子さんに「総合在宅医療クリニックと、かがやきロッジの話」を聞きました。

続いて、
*「神奈川県立田奈高校〝ぴっかりカフェ〟の話」
*「東京都美術館/東京藝大〝とびらプロジェクト〟の話」
*「港区〝芝の家〟など、つながりと活動を生む場づくりの話」

と、夜までお話は続き、笑ったり、ワクワクしたり、感心したり。冒頭のような感想に行き着いたり。
心満たされる時間を過ごしました。

人が出会ってたまる場では、いろんなことが起きることでしょう。お話を聞いた皆さんに共通しているのは、そこにいる人の主体性に委ねて、あれこれルールをつくったり、あらかじめ問題を封じたりしないで、おおらかでいること。
のびやかで自由な空気はこうして醸成されていくんだな、と得心した次第です。

「私」と「公」の間の「共」の場を広げたり、厚くしたりする試みである、という整理がされていたけれど、これからますますそうした場が必要になると確信しました。

■西村さんが「かがやきロッジ」を紹介した記事。
http://www.bionet.jp/2018/02/27/gururi-10/

■「かがやきロッジ」は、今年グッドデザイン賞の金賞を受賞しました。
https://www.g-mark.org/award/describe/49721

■5×緑も少し外構のお手伝いをしています。
https://www.5baimidori.com/worksnow/2019/001121.html

https://www.5baimidori.com/worksnow/2017/000988.html


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初候

 第二十八候「夏枯草、枯れる」

 今日は合羽坂テラスで「木だま飾り」のWSと夏至祭です。

 今朝、家の近くの森から
 「木だま飾り」で使う枝や葉っぱをいただいてきました。
 そんな時間も愛おしく感じられる一日の始まりです。

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次候

 第二十九侯「菖蒲の花が咲く」

 ギンネム
 沖縄 首里城より

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末候

 第三十候 半夏生(はんげしょうず)

 昔は田植えを終える目安とされていたそうです。農事の大切な節目で、
 地方によって様々な風習がありました。

 「半夏生」。言葉の響きが好きなのですが、その意味は少々ややこしい。。。

 「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)のこと。
 「半夏生」は、半夏が生え始める季節からくる雑節の一つです。
 一方、「半夏生」という植物もあって、この時期に葉の半分を白くします。
 その様から「半化粧」とも「カタシログサ」とも。

 写真は「半夏生」ではなくて、沖縄で見たスパティフィラム。
 遠目には「半夏生」のよう。仏炎苞を持つという点では「半夏」に近い。
 やっぱりややこしい!?

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初候

 第二十五候「蟷螂生まれ出る」

 大手町のビルの10階に広がっている小さな森。
 丁度、昨年の今頃設置したもの。
 小さいけど、大きく成長してくれています。
 シモツケのピンクの花が可愛らしい。

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次候

 第二十六候「草の中から蛍生じる」

 馬頭の森、重なる緑の中アカショウマが点々と咲いていました。

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末候

 第二十七候 「梅子黄(うめのみきばむ)」
 梅の実の熟す梅雨の候。

 飛び梅で有名なの福岡の天満宮の周りには梅の木が沢山植えられていて、
 道端に転がっていた梅を2つ拾って飾ってみました。

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頑張るプラタナス

5×緑の学校「山本紀久さんと気ままに歩くフィールドツアー 野川公園と深大寺」
の途中でみつけたプラタナス!
種が飛んできて芽生えたと思われますが、一体どうやって生えたのやら。
根元が象の足のよう!
アスファルトの隙間をくぐってどうにかこうにかの苦闘が忍ばれます。

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住宅のキンモクセイと標識とのバランスがまた絶妙。

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山本さんと歩くと思いがけない発見があって道々楽しい!

初候

 第二十ニ候「蚕起きて桑を食む」

 甘い香りが漂っていました。
 イボタノキより葉っぱが大きいので、オオイボタでしょうか。

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次候

 第二十三候「紅花盛んに咲く」

 キリンソウ(麒麟草、黄輪草)
 選択除草より

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末候

 第二十四候 「麦秋至(むぎのときいたる)」
 麦の穂が実り始めるころ。

 卯の花(ウツギ)の垣根が夏の到来を告げていました。

 唱歌「夏は来ぬ」を懐かしく思い出しながら歩きました。
 ー卯の花の匂う垣根に、ほととぎす早も来鳴きてー

 卯の花の垣根は源氏物語の昔からあったようです。
 紫式部は、光源氏の六条院の夏の屋敷に卯の花垣を巡らせました。
 京の都にあって山里の風情を楽しむためのデザインとして。

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初候

 第十九候 「蛙鳴き始める」

 合羽坂テラスも春真っ盛りです。

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次候

 第二十侯「蚯蚓、地上に這い出る」

 ホウチャクソウ(宝鐸草)
 この時期、庭の雑草とりをすると見つけます。
 今年も咲いていました。
 花の先端に行くほどほんのり緑が濃くなって、目立たないけど清楚な花です。

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末候

 第二十一候 「竹笋生(たけのこしょうず)」

 この時期、旅から戻って驚くのは庭の一変ぶりです。
 いつもと変わらない家に戻ってきたつもりなのに、
 ほんの1週間ほどの間に季節が確実に進んだことを感じます。

 今年もテイカカズラが花を咲かせ始めました。
 緑の新芽が鮮やかです。

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初候

 第十六侯「葦の芽、伸び始める」

 合羽坂テラスのアゼターフを植え付けたユニット。
 力強い緑が伸びてきました。

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次候

 第十七候「霜止み苗が育ち始める」

 新芽が眩しい季節ですが、なかでも生き生きしたモミジが目を引きました。

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末候

 第十八候 「牡丹華(ぼたんはなさく)」

 この時期の紅葉を見ると「含羞」という言葉を思い出します。
 はにかみを含んだ青年のような初々しさを、微笑ましく思うのです。

 夏は鮮やかな緑が眩しいほどなのに不思議ですが、
 秋の燃えるような赤を秘めていることを若葉に滲む朱が告げています。

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初候

 第十三侯「南方から燕来る」

 合羽坂テラスの桜も、
 いよいよ咲き始めました。

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次候

 第十四候「雁、北へ帰る」

 合羽坂テラスの桜「一葉」が満開になりました!
 ほのかにピンクの花びらが幾重にも重なって美しい花です。

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末候

 第十五候 「虹始見(にじはじめてあらわる)」

 冬の乾燥した空気が徐々に湿り気を帯びて、
 虹が現れるようになるー昔の人はそんな季節の変化も見逃さずにいたのですね。
 季節は清明から、恵の雨の穀雨へと移り変わってゆきます。

 草木瓜(クサボケ)に白山吹(シロヤマブキ)に山躑躅(ヤマツツジ)に梶苺(カジイチゴ)。
 合羽坂テラスの里山ユニットでも花の競演が
 始まっています。

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徳島 神山滞在の3日間、行く先々で素敵なカフェやレストランに出会いました。
共通しているのは、古民家や木を使った居心地の良い空間に、音楽が流れ、そして窓外に滴るような緑!が広がっていること。

そして、そのいくつかには5×緑のL型庭園灯が導入されており、小さな町におけるその出現率はなかなかのもので、「ほら、あの上が曲がってる街灯、あれ作ってるヒト」と紹介されると、町の人が「あーっ」と頷く様子に、微苦笑しつつも、ありがたいことです、と思いました。


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面白いと思うのは、町にサテライトオフィスを構えたIT企業が、宿泊や飲食のサービスに乗り出していること。
神山町では2004年の光ファイバーの整備を機にIT企業のサテライトオフィスが進出し、中山間地の「まちづくりの成功例」として注目されています。
それら企業が、こうしたホテルやレストランを欲しいと思うからなのか、町のあちこちに素敵な空間が生まれ、それが呼び水となって、移住してきた人たちや町に戻って来た人たちが、新しく店を始めたりもしているようです。

地域への想いがあるので、地元の農家や森との連携も始まっています。
それが、それぞれの店の懐を深くし、働く人の楽しさにつながっている気がします。

ちょっと驚いのは、どの店も賑わっていること。
三連休とはいえ、中山間地→限界集落→人がいない、的なイメージとは全然違う光景がありました。
「神山つなぐ公社」が月に何度かバスを出して、新しくできた施設を見て回るツアーを運営していて好評だそうで、観光客や若い人だけでなく、町のお年寄りなんかも結果足を運んだりしているらしいてす。

そして、お洒落なカフェめしに「味が薄い」騒ぎが。(これは、どの地方でも起こる「あるある」だと聞いています)
楽しいのは、このクレームが町長さんに行くことで、さるレストランのオーナーは「町長から味付けの要望がくるんだから参るよねー」と笑っていらっしゃいました。

食堂「かま屋」さんでは、とても美味しいパンをつくっていて(お土産にたくさん買いました)、町内で小麦づくりも始めたと聞いて感心していたのですが、ある日「食パンが硬くてかめない」という町民の意見がもたらされたそうです。
丁度、件の食パンを食しながら「もちもちして美味しいです」とかま屋を営むフードハブ プロジェクト代表の林さんに伝えた場面で、この話題に。
で、コードネーム「飲めるパン」の商品開発が始まったとか。

と、心楽しい話題の尽きない神山の旅でした。


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@沖縄残波岬

ちょうど開花の時期。
「花は雌しべがアンテナのように立ち上がった面白い形をしている」(山本紀久さん談)

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@首里城 ビオスの丘

モンステラは観葉植物でよく見かけます。
ハブカズラをモンステラと見間違えましたが
「モンステラは葉が大きく、ハブカズラの様には木に登らない」(山本紀久さん談)
確かにビオスの丘のモンステラの葉の長さは1mほどにもなっていました。

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ハブカズラ

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モンステラ

@首里城近く 中村家(北中城村)

「どちらも葉が矢筈(やはず=矢の根元の弦を受ける部分)に似ている」(山本紀久さん談)

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マイソルヤハズカズラ

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ベンガルヤハズカズラ

月桃と熊竹蘭

左がゲットウ、右がクマタケラン。

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「違いがわかる?」と山本さん。

上がゲットウの花、下がクマタケランの花、です。

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「防風林としてフクギの生垣を回して、台風から家を守っていました」(山本紀久さん談)
山本さんのお話では、庭と濡れ縁との境に建てる柱は、シロアリ対策でイヌマキの木が使われていたそうです。

フクギは、那覇市内の街路樹でもみかけました。
フクギといえば琉球紬や紅型の黄色を思い出します。
沖縄らしい樹木のひとつだと思いました。

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オオイタビの実

5×緑の学校「山本紀久さんと行く沖縄ツアー」で首里城や残波岬、ビオスの丘などを歩いてまわりました。

首里城周りでは、生垣にオオイタビ が使われているのをよくみかけました。
近くの有名な「石畳」にもオオイタビの塀が続いています。

オオイタビは5×緑でもたまに使いますが、あらためて南方系の植物であることを実感。
山本さんに教えられなければ気付きませんでしたが、オオイタビは経年で随分姿形が違います。
今回の沖縄行で、初めてオオイタビの実を見ました。

写真は、成長段階ごとのオオイタビ三態が一つの壁に同居している様子。他に、オオイタビ幼木、実、「石畳」のオオイタビ塀。

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ミラノの空中庭園

ミラノの街を歩いていて、あちこちのビルの屋上やテラスに緑があることに驚きました。
それも、いかにも「緑化しました!」と頑張っている感じではなくて、自然な感じの屋上緑化のように見えます。
集合住宅やカフェのテラスと思しき場所にも緑が多くて、住人が草花を育てるのを楽しんでいる風が垣間見えます。
総じて管理会社任せでない感じが、街の緑を楽しいものにしている気がします。

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初侯

 第十侯「 雀、巣作りを始める」

 今日は二十四節気では「春分」。
 日が長くなりましたね。
 花も一気に咲いてきて、
 庭ではハナニラとヒュウガミズキが咲き始めました。

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次侯

 第十一侯「桜の花、咲き始める」

 桜の花が咲き始めましたね。
 そして、新芽たちも芽吹きはじめましたよ。
 クマシデ、ガマズミ、コナラ、、、
 すっかり春の陽気です。

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末侯

 第十二候 「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」

 人は様々なものに春の兆しを感じてきました。
 春雷もその一つ。

 ビルの街にも爛漫と春!

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初侯

 第七侯「すごもりの虫戸を開く」

 今日はメンテナンスへ。
 春はすぐそこですね。

 左上から時計回りで、
 ハクモクレン、ツルニチニチソウ、ヒイラギナンテン、アセビ、アオキ

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次侯

 第八候「桃はじめて咲く」

 ヒサカキ
 小さくて目立たない花なので、満開になるまで気がつきませんでした。
 アップにするとこんなにかわいいピンクの花なんですね。姿と違って独特な香りがします。

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末侯

 第六候 「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」

 青虫が蝶になる候。菜の花畑に紋白蝶が舞う姿は春本番を感じさせます。

 人の目には黄色に見える菜の花も、紫外線を感じることのできる虫たちには、
 花の中心が違った色に見えていて、蜜の在り処がわかるようになっているそうです。

 夜帰宅して、庭の沈丁花の脇を通ったとき、馥郁たる香りに花の開花を知りました。
 楽しみにしていたのに、忙しくて咲いたことに気づかずにいたようです。

 花たちは香りでもその在り処を知らせてくれている、それは忙しない日常の中で、
 ちゃんと季節が巡っていることを教えてくれてもいるようです。

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初侯

 第四侯「土脉潤い起こる(つちのしょううるおいおこる)」

 雨水が土に潤い、
 植物が目覚め始める季節。

 今日はこの春オープンする保育園へグラスダイヤモンドフェンスを取り付けに行ってきました。
 暦通りの雨の気になる天気でしたが、無事完成!

 3月に入ったら、
 フェンスの足元へテイカカズラを植える予定です。
 今から楽しみにしています。

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次侯

 第五候「霞始めてたなびく」

 イボタノキ
 果実は紫黒に熟します。黒く目立たない果実を鳥が食べにきてました。

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末侯

 第六候 「草木萌動(そうもくめばえいずる)」
 草木が萌え出す候。と聞くだけでなんだか心が浮き立ちます。

 ミツマタがこぼれるように花を一つずつ開いていました。
 和紙の原料として知られるこの木は、その昔「サキサク」と呼ばれていたそうです。
 他の花よりも先に咲くからーとか。
 春到来の喜びと重なる花、まさに草木萌動を告げる花といえそうです。

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初侯

 第一候「東風(こち)、氷を解く」

 立春。
 春を伝えてくれるコブシの蕾も嬉しそうにみえます。

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次侯

 第ニ候「うぐいす鳴く」

 寒波がきていますね。
 それでもフキノトウが芽を出しました。
 周りの若葉の緑も鮮やかで、ここはもう春ですね。

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末候

 第三候 「魚上氷(うおこおりをいずる)」

 のあとの寒さを春寒(はるさむ)と言い、
 春先になって寒さが戻り水辺にまた張った氷を薄氷(うすらい)と言うそうです。
 春が行ったり来たりしながら次第に暖かくなってゆきますが、
 それにしても今年は寒暖差が極端な気がします。
 魚たちが温んだ川の氷から姿を見せる候。

 合羽坂のオフィスの庭では、余寒に耐えて白梅が一輪だけほころんでいました。

 梅一輪 一輪ほどの暖かさ 服部嵐雪

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初侯

 第七十候「ふきのとう、咲く」

 大寒の初候。フキノトウを探して散歩にでたら、早咲きの紅梅を見つけました。
 ここだけ、一足早く春のようです。

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次侯

 第七十一侯「水沢、氷を張る」

 もうそろそろスギ花粉が舞う季節ですね。
 実はベランダにも奥まったところにスギがあります。スギは同じ木に雄花と雌花を付けます。
 茶色い球体が雌花で、これはどうやら種を飛ばしたあとの殻だそうです。
 見えづらいですがオレンジ色の雄花も小さく見えます。

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末侯

 第七十二候 「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」
 鶏が卵を産み始める候。鶏は陽射しが伸びて暖かくなるとよく卵を産むようになるのですね。

 ベランダの里山ユニットに水やりをしていてリュウノヒゲの実をみつけました。
 息をのむほど綺麗。

 よくラピスラズリになぞらえるますが、私が持っているどのラピスラズリより綺麗です。

 梨木香歩さんの小説「家守綺譚」に主人公が
 リュウノヒゲの実をみつける場面があります。

 「足元を見ると、いままで気にもとてめていなかった、いかにも、草、という感じの
 わさわさした植物の間に、瑠璃玉のようなものが露のように浮かんでいた。
 ーこんな美しいものを産するとは。」

 七十二候もこれで一巡り。
 春も隣。
 週があければ立春です。

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初侯

 第六十七候「芹、盛んに育つ」

 春の七草のひとつ、芹が育ち始める空気の澄んだ季節。
 富士山も綺麗に見られました。

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次侯

 第六十八侯「地中の清水、動き始める」

 寒い日が続く合羽坂テラスで、命を繋げる綿毛たちが、、
 ツワブキ、テイカカズラ、アキノキリンソウ

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末侯

 第六十九候「雉始雊(きじはじめてなく)」
 雉が鳴き始める候。

 ベランダでは南天の赤い実がリズミカルに並んでいます。

 ところで、この赤い綺麗な実は有毒成分を含んでいて苦いそうです。
 ヒヨドリも少しずつ食べて実が残っていても飛び去るとか。
 植物は赤い実の色で鳥を誘いながら、あちこちに種をばらまいてもらえるよう、
 鳥が一度に食べる量を制限しているというわけです。

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初侯

 第六十四候「夏枯草、芽を出す」

 「乃東生 」 なつかれくさしょうず。
 七十二候が冬至の初候に変わり、乃東が芽を出し始める頃だそう。
 乃東とは「ウツボクサ」のことで、
 第二十八侯「夏枯草、枯れる」(なつかれくさかるる)と対になっているそうです。

 二十四節気 では「冬至」。
 山歩きのあとは、温泉?で柚子湯をいただきました。

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次侯

 第六十五侯「大鹿、角を落とす」

 テイカカズラの種
 1カ月前はまだ青かった果実か赤くなり、裂け、
 そして綿毛付けた種はようやく外の世界へ

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末侯

 第六十六候 ・雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)

 雪の下で麦が青い芽を出す候。

 謹んで新年のお祝いを申し上げます。
 冷たい土の下では春への準備が始まっています。

 花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春をみせばや

 今朝はおめでたい元旦。
 一年のはじまりです。
 暦の区切りは色々で、太陽の巡りを起点にすれば十二月冬至、
 二十四節気七十二候は二月の立春を第一候として季節を刻んでゆきます。
 七十二候では今日は第六十六候。
 暦が進むにつれ、少しずつ春めく天地の様子が暦の詞となっていきます。

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初侯

 第六十一候「天地寒く、真冬となる」

 週末は雪の便りが届き始め、急に 寒くなりました。
 そんな寒さの中、風に乗って飛んできたんだろうなぁ〜と思う種をみつ けました。
 なんともけなげな姿です。

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次侯

 第六十二侯「熊、穴にこもる」

 穴にこもりたくなるほどの北風もそこそこに、
 まだ華やかさが残る紅葉の中、
 ヤブコウジの実がひっそり主張していました。

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末侯

 第六十三候 ・鱖魚群(さけのうおむらがる) 

 鮭が産卵のために群がって川を上る候。

 森の管理の応援をさせていただいている栃木の馬頭でお昼をご馳走になった時のこと。
 食卓に大きな鮭の切り身や山盛りのイクラが並んでいて驚いた事があります。
 なんでも那珂川に遡上する鮭を主人が掴み取りしてきたのだとか。
 鮭の遡上風景も段々見ることが少なくなっていますが、
 きのこ汁と一緒にいただいた山の滋味は忘れがたいものがあります。

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