恵比寿日和

芒種の末候は、梅子黄(うめのみきばむ)。

合羽坂テラスの前庭にある小さな梅の木。 
木は小さくても実は立派です。

落果は、熟す前に落ちてしまった果実。
熟して落ちるのは臍落(ほぞおち)といいます。

夏至間近、臍落ちの梅の実が、木の根元に忘れられて。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

関東地方も入梅しました。

梅雨と聞いて思い浮かぶ植物はやはり紫陽花でしょうか。
合羽坂テラスの前庭にも紫陽花が日々花の色を濃くしています。 

この紫陽花もそうですが、町で見かける紫陽花の多くは、母種は額紫陽花で、品種改良が進んで装飾花が球の形になりました。
これを「手毬咲」ともいうそうです。
在来種の5×緑で扱うのは、額紫陽花や草紫陽花が中心です。

よく知られるように、シーボルトがこの花を西欧に紹介するとき、愛する女性「お滝さん」の名を忍ばせてotakusaと呼んだとの説があります。真偽のほどは長雨の向こうに霞んではっきりしないようです。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

芒種の次候は、腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
昔の人は、腐った草が蛍になると信じていたそうです。
なんと不思議で美しい想念でしょう。

合羽坂のテラスには少し前から下野が咲いています。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

稲や麦の種を蒔く季節。
イネ化の植物の穂先の針を芒(のぎ)というのだそうです。

今日は「環境の日」。「世界環境デー」でもあります。
ストックホルムで開かれた「国連人間環境会議」を記念しているそうですが、緑の勢いが増してくるこの時期に、山や森やそこに生きる生き物たちに思いを馳せるには良い季節なのかもしれません。

合羽坂テラスの樹々も勢いよく伸びて、テラスから溢れています。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

植物の精気が満る候、テラスの小さな枇杷の実も精一杯満ちてー。

この枇杷、実はスタッフのお子さんが食べた種から発芽して育ったのです。

枇杷は薬効に優れ、「大薬王樹」の異名があるほど。なんだか今時のアニメに出てきそうな名前ですね。
江戸時代には暑気払いに「枇杷薬湯」をふるまう習慣があったそうです。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

陽気盛んにして、万物が次第に長じ、天地に満つる候。

大きな実りへ向けて生命が次第に満ちてゆく時候、ということでしょうか。

テラスのネズミモチももうすぐ開花しそうです。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

モミジは秋と思いがち。
でもー。

モミジ、カエデの萌え出る瑞々しさは格別で、この時期は「若楓」と呼び慣わされています。

兼好法師もその美しさを愛し、「徒然草」に「卯月ばかりの若楓、すべて、万の花、紅葉にもまさりてめでたきものなり」と記しています。
ベタ褒めですね。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

風薫る五月。
緑を渡る風には、樹木の精気に混じって、テイカカズラやらエゴやらユズやら、花々の香りが混じって五感を呼び覚ますような爽やかさがあります。

薫風、若葉風、緑風と、この時期の風の表現も様々。
立夏は風のなかにあり。

テラスのエゴも花を咲かせました。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

♪夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂り

今日は八十八夜。

東京真ん中、テラスの若葉もご覧のとおり。
♪軒も屋根にも若葉が茂りーと言ったところでしょうか。

立夏も間近。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

田畑を潤す恵みの雨の季節。

春雨も色々。
小糠雨、春に限った雨ではないですが、細かく柔らかい雨は、しっとりと大地を潤す感じがこの季節ならではの趣きです。
雨が続くと菜種梅雨、夕立のようなにわか雨なら春驟雨。

五風十雨という言葉もあります。
五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る、農作に適した天候で、穏やかで順調な様子を表しています。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

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