恵比寿日和
2025.04.29 田島ヶ原観察記録
2025.04.29
天気:晴れ
気温:19度
観察開始以来初めて昼過ぎに足を運びました。コーヒーを淹れる準備とともに。
前回ノウルシ畑だった田島ヶ原の様子は一変し、背丈がグッと増していました。とはいえまだ見晴らしはよく、見物客の頭が草むらの中からチラチラ見え隠れします。
今日も見頃を迎えた草花を観察していきましょう!
まず目についたのはスイバ。葉の基部が矢じり状になっていたり、実にコブがないことからギシギシと見分けられました。赤みがかった実が所々から顔を出し、サワサワ揺れています。
ヤエムグラ。
レンリソウ。初めて見ましたが、普段見かけるカラスノエンドウと比べるとひときわ大きく、優雅な印象。いわゆる雑草感がないといいましょうか(カラスノエンドウさん、ごめんなさい)。2裂する托葉と幅の狭い翼が特徴です。
スゲ属の多くが花期を迎えているようです。見分けが難しいのですが、こちらはトダスゲでしょうか。果胞(黄緑色の雌小穂の1つ1つの膨らみ)が卵型でなく丸く膨らんでいることからそう推定できます。
おそらくヤワラスゲ。「最下の小穂は離れてつき、長い柄がある」(山渓ハンディ図鑑1野に咲く花、2015)と一致。
この日の個人的ハイライトはチョウジソウ。柔らかな花のシルエットが美しいです。
タイミングを見計らいパシャリ。チョウジソウの蜜を集めていたのはヒゲナガハナバチの一種だそうです。
チョウジソウに負けない優美さをもつアマドコロ。群生している様子を見ると鈴なりが聞こえそうなくらい白い花が映えます。
目立つものばかりではありません。ハナイバナと思われるこちらの花は危うく見逃すところでした。全体的に淡青紫色の花を咲かせているので花の中心の黄みがかるキュウリグサと見分けられるそうです。
この他にも様々な植物が自分の晴れ舞台を待ち望むかのように元気に育っており、目が話せません。寝泊まりできればいいのに...。
そう思いながらあっという間に日が暮れそうなくらいまで時間がたってしまいました。コーヒーは飲めずじまい。
R.T.
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