恵比寿日和

2024年

小亀の大冒険

桜舞い散る池のほとりで、懸命に池に向かう小さな亀を見つけました。
木の葉一枚ほどの赤ちゃん亀です。

この小亀がどうしてこんな大冒険をすることになったのかわかりません。
結構長い土の上の距離を、小さな足で一心に池へ向かっていきます。
それは、「懸命」をそのまま形にしたような姿でした。

いつの間にか、3つくらいの男の子が隣に来て、一緒に亀の応援をしてくれました。
「助けてあげたい」と思うのでしょう、思わず伸びそうになる手を、「触っちゃだめよ」とお母さんに止められながら。

花びらが舞うなか、落花2枚を甲羅にのせて、小亀は進みます。

池まであと一息というところで土留め石の窪みに落ちてしまいました。
小亀にとって周りはそそり立つ絶壁に等しく、這い上がるのはとても無理そうです。

「どうしたものか、枝で上に上がる梯子を渡してやるべきか」などと思い悩んでいると、どこぞに裂け目があったのか、池に無事出られたようです。これまた懸命に水の中を泳ぐ姿を見つけました。
思わず隣の男の子と「やったね!」。

小亀の冒険は、男の子にとっても、その日のトピックスだったに違いありません。

そろそろ鯉のぼりも立つ季節。
小さないのちたちが、健やかに育ちますよう。

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コナラ 新芽の輝き

我が家の里山ユニットのコナラも新芽が膨らんできました。
硬かった冬芽が膨らんでくるこの時期、日々の変化を観察するのが楽しみです。

特にコナラは銀色の産毛を纏っていて、粒だつように踊る春の光に輝く姿は、称嘆せずにはいられません。
毎年見ていても、見惚れてしまいます。

数年前、内山緑地さんで新緑のコナラの大木を見る幸運がありました。
樹冠全体が陽光を受けて銀色に輝く姿は神々しいほどで、忘れ難い風景の一つです。

撮影 4月2日

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