恵比寿日和
2018年
初侯
第五十八候「陽射しが弱まり、虹を見なくなる」
小さなテイカカズラを見つけました。
種が自然にこぼれて芽がでたようです。
次侯
第五十九候「北風、木の葉を払う」
合羽坂テラスの里山ユニットたちも少しづつ葉を落としている中、
庇下のツワブキが西日を求めて咲いています。
末侯
第六十候 ・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
柑橘の実る候。
常緑の橘は不老不死につながる長寿の木と考えられていたそうです。
はや師走。
合羽坂のシェアオフィスのテラスの金柑も日増しに色が濃くなって。
初冬の日差しに輝いています。
初侯
第五十五候「山茶花、初めて咲く」
今日は「立冬」。
ついに季節は冬になりました。
合羽坂テラスの赤い葉っぱ達。
マユミ、ガマズミ、カキ。
みなさんの周りの紅葉はどんな感じでしょうか?
次候
第五十六侯「大地、初めて凍る」
テイカカズラを真心こめて育てているナーセリーから、
タネから発芽させた大切な赤ちゃんテイカカズラを分けていただき、
庭で育てています。
ようやくツルを出し始めました!
末候
第五十七候 金盞香「きんせんかさく」
水仙の香る候。
金盞というとマリーゴールドを思いますが、ここでは水仙の意。
花の中央の黄色い筒のような副花冠を金盞(金の盃)になぞらえているそうです。
合羽坂のシェアオフィスのテラスでは、柿の葉の赤が一際鮮やかで、目下の主役。
「立冬」も早くも末候で、季節は「小雪」へ向かいます。
「選択除草」(在来種を残して帰化植物を抜く)のプログラムで訪れた東京都の「みどりの広場」。
幹線道路から一歩「広場」に入ると、虫の声が聞こえてきて秋の訪れを実感しました。
虫たちの音色を風流なものとして楽しむ習慣が日本にはあって、「虫聞き」「枕虫」などの言葉もあります。
こうした感覚は西洋にはあまりないと言われているようで、日本では秋の実りと重なるこの時期に格別な感慨があったのかもしれません。
さて、先日このことをFBに載せましたら、さる方から「枕虫」って「どんな意味?」とご連絡をいただきました。
私もGoogleで調べてびっくり!
まさか、ですが「枕虫」が枕にわく虫の意味になってしまっていました。
「枕虫」とは、夜寝るときに枕元で虫が鳴いているかのようにそば近くに感じること を意味していると思います。
野原でみつけた草花たち。
ミソハギ、イヌハギ、アキノノゲシ、ゲンノショウコ。
森の手入れを応援している馬頭の里山から新米が届きました。
「あぁ、もうそんな季節か」と、毎年思います。
子供の頃には周りに田んぼがたくさんあって、稲穂が秋の日差しに輝く様は子供心にも美しい風景でした。
都心で生活していると、そんな季節の巡りも忘れてしまって、里山から届く便りに、はっとさせられます。
3日は秋分の末候、水始涸(みずはじめてかるる)。
田んぼの水を抜いて稲刈りをする時を経て、季節は寒露に向かいます。
6月の夏至祭では、馬頭や下呂の森から届けていただいた木や蔓で室内を森のように飾ります。
スギやアスナロ、テイカカズラなどを天井から吊り下げ、床に敷き詰め、会場の合羽坂テラスは樹々の香りに包まれました。
昨年は一夜限りで、夏至飾りを片付けたのですが、今年は無くしてしまうのが惜しくて、そしてシェアオフィスを訪れる方にも森を感じていただきたくて、しばらく残すことを決断。
とはいえシェアオフィス。
「朝、出社したら、会社がこんなことに?」になるわけで、ちょっとドキドキしましたが、さすがは合羽坂テラスのシェアオフィスの皆さん。
「いいねー」とすんなり受け入れてくださり、ひと月ほどこのままに。
どれくらい保つのか、と観察していましたが、針葉樹はひと月たっても緑が褪せた感じはあまりなく、蔓はカールしていい感じにドライフラワー化しました。
打ち合わせスペースもこんな感じに。
6月初旬、馬を山へあげる。
暑く、農繁期でもある夏の間、馬農家たちは牝馬と仔馬を荒川高原に放牧する。
夏山冬里方式という伝統的な馬の飼い方だ。
クィーズメドウでは、ハフリンガーという馬たちがいて、この春仔馬が生まれた。
生まれてひと月ちょっとの仔馬のElizaも無事荒川高原へ。
Elizaは生まれて初めてクィーンズメドウ カントリーハウスを出て、13km余りの山道を歩ききった。
途中眠たくなって歩きながらうとうとしてしまう様子があどけない。
遅れると母馬が低い声を出して呼ぶので、慌ててトコトコ走る。
お天気もよく、山を彩る藤の花が綺麗な山道を人馬ひとつの群れのようになって行く。
牧区に入るといつもそうだが、それまで溜まっていたエネルギーを解放するように疾走が始まる。
ハフリンガーたちのエネルギーが伝播したように、そこにいた50頭ほどの馬群が疾駆する。
その馬群の中にElizaを認めて、眩しくその姿を追った。
翌朝、荒川高原に様子を見に行くと、クィーンズメドウの3頭がトライアングルをつくって、真ん中のElizaを守っていた。
しばらくそうしているうちに、保護サークルは解けてハフリンガーたちは群れに混じっていったようだ。
6月下旬、再び荒川高原を訪れると馬たちはすっかりリラックスして昼寝に勤しんでいる。
お寝坊のElizaも気持ちよさそうに寝ころんでいた。
馬たちはこれから秋までこの高原で過ごす。
高さ12mの大きなコナラが、枝を広げていました。
新芽の産毛が光を集めて、銀色を帯びた緑が枝を取り巻く姿は神々しいほどです。
ご一緒した愛植物の山本会長が「こんな色を発するのはコナラだけだし、森の中ではこんなに枝を広げることはできない。ここならではの見事さだ」とお話しされていました。
コナラはベランダに置く緑化ユニットにもよく使いますが、あらためて樹木の持つ、人とは違う時間の流れを思わずにはいられません。
それは、直線的ではなく円環的で、円環しながら着実にその身に時間を蓄積していくもののように思います。
社会福祉法人進和学園さんが運営するカフェLittle Tree のプレオープンにお邪魔しました。
進和学園さんは苗木の圃場も運営して障害者の就労支援を行っていて、5×緑でも苗木をご提供いただいています。
進和学園さんらしく沢山の種類の木を使ったとても居心地のいいカフェ。神田の名店「万惣」のシェフ直伝のホットケーキとジュースがとてもおいしくて、なによりこのカフェづくりにかかわった、たくさんの方々の温かい想いが伝わってくるようなも素敵な場所でした。
新年明けましておめでとうございます。
今年も仕事はじめの前に、みんなで初詣をしたあと、寄席で初笑い。
今年のトリは、幟の通り柳家三三さんの「明烏」でした。
初席は獅子舞あり、三味線あり、漫才ありのおめでたさで、お正月らしい風物詩です。
良い年になりますように。本年もよろしくお願い申し上げます。
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