恵比寿日和

2025.05.17 田島ヶ原観察記録

2025.05.17
天気:雨
気温:20度

小雨がパラパラ降る中行ってきました。程よく気持ちは良いですが、カメラを壊さぬ
ように腕や服で傘をつくって進みます。

写真1_P5170209.JPGのサムネイル画像
グングン伸びていたノカラマツが花芽を作り始めました。

写真2_P5170221.JPGのサムネイル画像
長い葉の基部から短い葉茎を分岐させたこちらはトモエソウ。茎に4稜あることと葉
裏に黒点がないことからオトギリソウと区別できます。

写真3_P5170261.JPGのサムネイル画像
コウヤワラビの栄養葉。シダの中では葉の形がわかりやすいですね。

写真4_5.jpg
ハナムグラの花が散策路沿いにも、草地の陰にも!

写真6_P5170291.JPG
ノアザミ。完全には咲ききってはいませんが、青々とした草地の中で柔らかな桃色の
花弁がとりわけ目立ちました。

写真7_P5170317.JPG
ヤブガラシ。巷では他の植物を枯らす厄介者ですが、ここでは他の植物に交じり生育
しているだけの印象です。

写真8_9.JPG
散策路境界の明るめの場所ではキンミズヒキの葉が旺盛。大小ある葉が特徴的です
が、正確にはこれらすべて大きさに関係なく「小葉」であり、茎との分かれ目までの
小葉をまとめて一枚の葉っぱ、奇数羽状複葉といいます。

写真10_P5170395e.JPG
花期を迎えたヤブジラミ。セリ科らしい傘型の花序が見られます。

写真11_P5170389.JPG
保護区との境界線の向かいに咲くうっとりする花。ヨーロッパ原産のナヨクサフジで
した...。在来種のクサフジに似ますが①花柄(かへい:茎や花軸から花までの柄の
部分)が萼筒(がくとう:花の萼の基部が集まって合わさった基部の部分)の一番後
ろでなく横から付き、萼筒が後ろに突き出し、②旗弁(マメ科の花弁のうち、上方の
一番大きなもの)の爪部(萼筒沿いの細くまとまった部分)が舷部(立ち上がった部
分)より長いことで見分けられます。

青々とした草地が露を纏い、瑞々しい姿を披露してくれました。迫りくる夏の暑さに
耐えられるのかとても心配ですが、これからも引き続き変化を楽しんでいこうと思い
ます。

                                     R.T.

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