恵比寿日和

合羽坂テラスの二十四節気 晴明の候

躑躅考。

ツツジの漢字は躑躅(てきちょく)と同じです。

躑躅(てきちょく)とは、「足踏みすること。ためらうこと。ちゅうちょ」(広辞苑)
どうして、このような意味を持つ、難しい字が当てられたのか不思議です。

古くから日本に自生していますが、品種交配によって種類も多く、江戸時代には「元禄の躑躅ブーム」が起きたとか。
和歌や俳句、文学にも、躑躅はたくさん登場します。

泉鏡花の小説に「五月五日躑躅の花盛んなりし」という一節があるそうで、やはり花の盛りは黄金週間の頃。
晴明の候に咲くとは、昔ながらの季節の感覚とずれてしまいそうです。

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写真:新宿 合羽坂テラスから 撮影 masacoさん

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