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5×緑ホーム恵比寿日和 > 2020年1月

2020年1月の記事

「シモキタフロント」のシモキタな夜

2020-01-31 (Fri)

ロックバンド「鹿の一族」がめちゃくちゃカッコ良かったレセプションでした。

下北沢の駅前に銅板を纏って出現したシモキタフロント。
5×緑は、光栄なことに3階から屋上までのテラスと足元の緑のお手伝いをさせていただきました。

ビルの落成式や内覧会というと、形式ばっていたり、ビジネス寄りだったりしますが、そんな定型をあっさり無視している感じが小気味良く、DJブースから音楽の流れる部屋に、和装の老婦人から耳にピアスの若者まで雑多な人が集まったのも、シモキタらしいのでした。

会場は1975年にできた「下北沢ロフト」が40年ぶりに戻ってきたと話題のビル地下「Flowers Loft」。
ロフト創始者の平野悠さんがステージに上がって、ちょっとヤンチャに祝辞(?)をされたのも楽しかった。

バンドあり、ダンスパフォーマンスあり、トークセッションあり。駅前のビルがこんな感じなら、サブカルの聖地も安泰な感じのシモキタ ナイトでした。

「鹿の一族」のCDとライブチケットまで買ってしまった。
CDプレイヤーないのに。
彼らの音楽を聴くためにプレイヤー買わなきゃ、です。

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二十四節季便り『大寒』

2020-01-31 (Fri)

初候

第七十侯「ふきのとう、咲く」

二十四節気の大寒です。

合羽坂テラスの植物たちも
冬芽を少しづつ膨らませて春の準備をしています。
そんな中、落葉樹のコナラやクヌギは茶色い葉をつけたまま。
それは、コナラやクヌギはブナ科の樹木で、ブナ科の祖先が熱帯の常緑樹だったためのようです。

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次候

第七十一侯「水沢、氷を張る」

桜の根元に作られているバイオネスト。
選択除草に通って5年が経ちますが、もうすでにここにありました。
落ち葉や草を細かくして、それを分解して堆肥になるわけですが、この桜は恩恵を受けてとても元気になったそうです。

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末候

第七十二侯 鶏、はじめて卵を抱き始める

二十四節気 七十二侯も一巡り。
「東風(こち)氷を解く」立春もすぐそこです。

三寒四温という言葉が思い出される今日この頃。元々は、厳しい冬の中にわずかに寒さの緩むのを感じ取る心を言ったようですが、昨今の寒暖差は大きすぎて、そんな繊細な感受性はおいてけぼりにされてそうです。

三寒の四温を待てる机かな 石川 桂郎

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二十四節季便り『小寒』

2020-01-31 (Fri)

初候

第六十七侯「芹、盛んに育つ」

昨日、初詣へでかけた神社で、
「梯子乗り」をやっていました。
お正月らしいですね。
お正月といえば、明日は「七草」。
一年の豊作や無病息災を祈って
「七草粥」を食べなくっちゃ。

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次候

第六十八侯「地中の清水、動き始める」

アワゴケ(泡苔)
枯葉の中に緑色が無数に散りばめられてとても綺麗でした。
12月28日の選択除草より

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末候

第六十九侯 雉、鳴く

この季節、植物はしーんとしているようにみえますが、冬芽は膨らんできています。
冬芽に春の萌しをみつけるのが、この時期の楽しみ。 
写真はクロモジの冬芽で、細長く巻いているのが葉芽、横からのぞいている丸い粒が花芽だそうです。

昨年、森づくりフォーラムでの和ハーブ協会さんのセミナーで、クロモジは和ハーブを代表する植物で、お酒に入れて良し、お風呂に入れて良し、香りも高く、殺菌力に優れている、と教えていただきました。

以来、クロモジをちょっと贔屓しています。

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二十四節季便り『冬至』

2020-01-31 (Fri)

初候

第六十四侯「夏枯草、芽を出す」

寒い一日になりました。
庭の様子も寒々しいので、
いわさきちひろの「冬の画集」から。

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次候

第六十五侯 大鹿、角を落とす

年の瀬。
廻り年の干支飾りを仕舞う。

毎年、正月に家に帰ると、小さな庭には水仙が咲いていて、干支の置物のそばにはいつもこの花が飾られていた。

あれは干支が羊の年だった。
母が干支飾りを仕舞いながら、何気なく「これを飾ることはもうないやろう」と呟いた。
それから十年母は元気でいたが、羊年を再び迎えることはなかった。 

母の言葉は穏やかで、ふと思いついたことを口にしただけのようだった。
障子越しの冬の日差しが老いた背中を温めていた。
部屋にはほのかに水仙の香りが漂っていた。

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末候

第六十六侯 雪の下で麦の芽のびる

明けましておめでとうございます。

赤い実のものは縁起が良いとされて、お正月によく飾られます。

藪柑子の内に水を含んだような艶やかな赤も美しいですし、南天の漆のような赤も好きです。
そして、千両は神社の社殿や鳥居の朱色。
誠に晴れやかなおめでたい赤だと思います。

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二十四節季便り『大雪』

2020-01-31 (Fri)

初候

第六十一侯 「天地寒く、真冬となる」

寒くなりました。

我が家のユニットは、
落葉樹の葉っぱがほとんど落葉して、
真冬の様子に変わりました。
庭も寂しくなりましたが、
ツワブキの花だけは健気に咲いています。

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次候

第六十二侯「熊、穴にこもる」

ヒヨドリジョウゴの種です。
今年は花がたくさん咲いたので、実もたくさん成りました。

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末候

第六十三侯 鮭、群がって川を上る

街路樹の代表格といえばイチョウ。
東京では過酷な環境によく耐える木としてたくさん植えられた。ハナミズキに抜かれるまでは一番数も多かった。

都心の秋の風景にイチョウ並木は欠かせない。
最近では、枝の根元からぶつ切り剪定をされた哀れな姿もよく目にする。
落ち葉や銀杏の匂いに苦情があるのは容易に察せられるのだけれど。 

でも、やっぱり人はイチョウのアーチを綺麗だと思うんだな。
見上げて歩く、
カサコソ落ち葉の音は心楽しく、
男の子が舞い散る葉っぱを捕まえようと、ぴょんと飛び跳ねた。

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二十四節季便り『小雪』

2020-01-31 (Fri)

初候

第五十八候「陽射しが弱まり、虹を見なくなる」

あきるの市のお寺で見つけた
イチョウの大木 2本。
見事な紅葉です。

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次候

第五十九侯「北風、木の葉を払う」

一気に寒くなった今日この頃、 北風がうちの柿の葉を払っています。
真ん中にあるのが里山ユニット。落ち葉に埋まってしまいました(笑)。

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末候

第六十候 「橘、はじめて黄ばむ」

合羽坂テラスも晩秋の趣です。

写真はシェアオフィスの仲間が撮ってFBにあげていた1枚。
「綺麗だな」と思った彼の瞬間の気持ちが表れているようで、写真をお借りしました。

陽に葉が透ける、雨にあたる、風にそよぐ、手前味噌のようですが、思わず見惚れる瞬間があります。
人生が手元に戻る瞬間です。

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二十四節季便り『立冬』

2020-01-31 (Fri)

初候

第五十五候「山茶花、はじめて咲く」

季節は初冬へ。
合羽坂テラスのご近所で、
山茶花の蕾をみつけました。

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次候

第五十六侯「大地、はじめて凍る」

合羽坂テラスもいよいよ色づき始めました。
カキ、コマユミ、テイカカズラ、ケヤキなど

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末候

第五十七候 金盞香(きんせんかさく)

金盞香は、水仙のこと。
真ん中の黄色い冠が、金色の盃のようなのでこの名があるとか。
うちのはこんな。 

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二十四節季便り『霜降』

2020-01-31 (Fri)

初候

第五十二候「初霜が降りる」

富士山はじめ山から雪の便りが届き初めました。
「あれ? 秋は?」
今年は秋を感じる間もなく、冬になってゆくように感じます。

毎年この時期に尾瀬へでかけています。
人気の少ない晩秋の尾瀬では、季節の移ろいを実感します。

写真は尾瀬で見たズミの実。
ズミは「酢実」とも書くそうで、
実は酸っぱくて食べられないらしいです。
鳥も遠慮するほどなんですね。
そのおかげで、美しい風景を見せてもらえました。

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次候

第五十三侯「小雨、時々降る」

「山本さんと気ままに歩く野川公園、深大寺」
キンモクセイの花が満開の中、香りがに包まれた散策になりました。深大寺には大きなキンモクセイがあって、庭木にある刈り込んだキンモクセイしか知らなかったので、見上げるキンモクセイは初めてでした。樹齢200年だそうです。
キンモクセイのお話をしましたが、今回の写真はギンモクセイです。新小金井駅近くにある公園に咲いていて、小雨を浴びてキラキラかがやいていました

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末候

第五十四候 楓蔦黄(もみじつたきばむ)

秋の花が咲き終わって、花の少ない時期に目を楽しませてくれるホトトギス。
里山ユニットにもよく植えます。

名前の由来は、花弁の紫の斑紋が鳥の杜鵑(ほととぎす)の胸の模様に似ているからだそうですが、あまり似ていないという人も、

杜鵑は夏を告げる鳥と言われています。
ちなみに冬を告げるのは真鶸(まひわ)。
立冬はもう直ぐそこです。

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二十四節季便り『寒露』

2020-01-31 (Fri)

初候

第四十九候「北から雁がやってくる」

今週から、朝晩やっと過ごしやすくなりましたね。
暑い暑いと言いながらも、家の前の桜並木の葉は、黄色く色づいてきました。
ムラサキシキブの実も綺麗に色づいて、季節が変わってきたことを教えてくれています。

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次候

第五十侯「菊の花、咲く」

台風19号の被害が広範囲に出ています。
被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

キバナアキギリ シソ科
山地のやや湿り気のあるところで見られるそうです。
少し前まで満開でしたが、大分散ってしまいました。
ポットのまま合羽坂で過ごしていましたが、もうすぐでお嫁入りだそうです。

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末候

第五十一候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
秋の虫が鳴き始める頃。
といっても原っぱのなくなった街では、スズムシもウマオイもとんと声を聞かなくなりました。

今日歩いた野川公園にはチカラシバの草地があったり、川辺りにはオオバコやオヒシバの道があって、ハグロトンボやヤマトシジミなど、今ではほとんど見かけられなくなった虫たちの姿を見ることができました。 

オオバコは踏み跡植物。踏圧が強く他の植物が生きにくい場所に根を下す戦略をとっているようです。
あまり踏みつけるとかわいそうなようですが、
軸にならんだ実は、踏まれることで上半分の蓋が外れて、中から種が出る構造をしているそうです。
外に出た種は人の靴底に付いて広がります。
しかも、種は増粘多糖類のコートを着ていて水に濡れるとゼリー状になり、靴や車輪にくっつきやすくなります。
このゼリー状の物質はダイエット食品にも利用されているとか。

ちなみにオオバコの学名Plantago asiaticaは、ランドスケープ アーキテクトの田瀬理夫さんの事務所名の由来です。

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二十四節季便り『秋分』

2020-01-31 (Fri)

初候

第四十六候「雷、声を収む」

センニンソウの花。
花後の種子が白いひげをたくわえた仙人の趣があるのでこの名がついたようです。

今年は花の時期が遅いように思います。

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次候

第四十七候「虫かくれて、戸をふさぐ」

濃いピンクに白いヒゲ(花柱)の姿が愛らしい、ミズヒキの果実。
実は、蕾だと思ってました。

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末候

第四十八候 ・水始涸(みずはじめてかるる)
稲刈りをするために田んぼの水を抜く頃。

老舗の組紐屋さんの読み物で、半色(はしたいろ)という色の名前があることを知りました。

平安時代、濃い紫は身分の高い人にしか許されない禁色でしたが、浅い紫は許し色でした。
半色は、濃い紫と浅い紫の中間の色。

元々の語彙は、何の色だか判然としない曖昧な色のことだったそうですが、紫の人気が高くて、紫色に定着したのだとか。
人々の紫への憧れが垣間みられます。

里山ユニットでは、萩の花が咲き始めました。

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二十四節季便り『白露』

2020-01-31 (Fri)

初候

第四十三候「草に宿った露が白くなる」
朝晩は秋らしくなってきました。

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次候

第四十四候 「鶺鴒(セキレイ)、鳴く」

少し前から咲いていたヒヨドリジョウゴ。
台風に煽られながらも、頑張って持ちこたえてくれました。

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末候

第四十五候 玄鳥去(つばめさる)
春に渡ってきた燕が南へ帰っていく様子を「秋燕」と言うそうです。

今朝商店街を歩いていて、海苔屋が店を閉じてしまったことを知りました。
いまどき海苔だけの店なんて珍しいとも思わぬほど、気の良さそうな老夫婦が海苔やら煎餅やらを商っていた風景は日常の中に溶け込んでいました。
だからでしょうか、一瞬虚を衝かれたように胸に痛みを感じました。

ここに越して干支が一巡りもする間に、この店で買い物をしたのは二、三回だと思います。
什器も持ち出されてしまって空っぽの店の前で、わずかしか買い物をしなかったことを、なんだか悪いことをしたような申し訳ない気持ちになりました。
無くなっても困らない店。
それでも通い慣れた商店街の風景になくてはならない店だったような気がします。

この商店街に巣をつくっていた燕が来なくなってもう何年経つでしょう。
身に馴染んだ小さな風景が失われてゆく秋。

ベランダの小さな里山ユニットで変わらぬ季節を過ごすガマズミが、初秋の日差しを浴びて実を赤く装いはじめていました。

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二十四節季便り『処暑』

2020-01-31 (Fri)

初候

第四十侯「綿のなはしべ開く」

綿を包む「柎=花のがく」が開き始める頃だそうです。
合羽坂テラスに先日仲間入りした30cmユニット。
ヤブランの花が残暑にも負けずキレイに咲いています。

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次候

第四十一候「天地の暑さ、ようやく鎮まる」

本当に、ようやく暑さも鎮まってきました。

8月も半ば、まだ夏の盛りでミンミンゼミが合唱する中、選択除草に行ってきました。
緑がモリモリで、選択除草をするのは結構大変。
クルマバナ、カントウヨメナ、ゲンノショウコが花を付けていました。
最後はバッタをパチリ。

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末候

第四十ニ候 禾乃登(こくものすなわちみのる)
稲穂の実る候。
暮らしの基本が農事の巡りだった頃の人々は、この季節をどんなに心待ちにしていたことだろう、と思います。

写真は遠野の田んぼの様子です。
今年は夏の長雨で冷夏の被害が心配されましたが、初めて遠野を訪れたのも、記録的な冷夏の年、1993年でした。

その時、畦道で出会ったお百姓さんと、なんのきっかけだったのか言葉を交わしました。
米の不作を語る苦しげな表情を今も覚えています。

あの頃よりも気候の変化は更に激しく、劇的になっています。
佐賀の米どころで、今年も実りの喜びを分かち合えるのかーあの時の遠野のお百姓さんの顔が浮かんできます。

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二十四節季便り『立秋』

2020-01-31 (Fri)

初候

第三十七侯「かすかに涼風が立ち始める」

立秋です。
あまりの暑さに忘れてしまいそう。

今日、合羽坂テラスに初夏に造ったユニットが仲間入りしました。

緑が初々しくって、可愛らしい。
3年ほど経つと隣のような緑になります。

合羽坂の森から。

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次候

第三十八候「蜩(ひぐらし)鳴き始める」

近所でフジの花と豆を見つけました、
同じ時期に花と豆を見たのは初めてです。
花は食べられるそうですが、豆は毒性が含まれているので食用に適してないそうです。美味しそうなんですけどね。

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末候

第三十九候 ・蒙霧升降(ふかききりまとう)
秋の霧がに立ち込める候。

出番を待つユニットに撫子の花が咲きました。

気がつけば立秋。
お盆を過ぎて、さしもの暑さも少しずつ和らいできたようなこの頃です。

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二十四節季便り『大暑』

2020-01-31 (Fri)

初候

第三十四侯「桐の花、実を結ぶ」

今日も夕立。いよいよ梅雨が開けそうですね。
写真はできたばかりの「屋上の小さな森」。隣には、日除け付きの「シキミの畑!?」も。大きく育てよ〜。

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次候

三十五侯「土潤いて、蒸し暑し」

真夏のような青空が見えても、
まだ梅雨が明けてない新宿の
合羽坂テラスの面々です。
ムベ、ガマズミ、ニシシギ、リュウノヒゲ

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末候

第三十六候 大雨時行(たいうときどきふる)
夕立、夏空、入道雲。

大宮のベランダにお届けした里山ユニットには桔梗が咲いていました。
この花が絶滅危惧のレッドデータに入ったのはいつからでしょうか。

秋の七草。一番身近にいてくれたはずの花。
思えば私たちのささやかな里山支援は、「桔梗が絶滅危惧の時代に私たちに何ができるのか」と問うところから始まったのでした。

遅い夏が始まったばかりなのに、立秋の声はすぐそこです。

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二十四節季便り『小暑』

2020-01-31 (Fri)

初候

第三十一侯「梅雨が明け、熱風が吹き始める」

今日は七夕。
あいにくの雨ですが、七夕の日に降る雨を「催涙雨 (さいるいう)」と呼ぶそうです。これは、再会が叶わなかった織姫と彦星が流す悲しみの涙になぞらえているんですって。

写真は沖縄「ビオスの丘」のゴミ箱達。
田瀬さんの発想はやっぱり凄い!

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次候

第三十二侯「蓮の花、初めて咲く」

蓮ではないのですが、ビオスの丘の紫の睡蓮。
本当はもっと綺麗な紫でした。

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末候

第三十三候 ・鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)
鷹の雛が巣立つ候。

ベランダから梅雨の晴れ間。
合歓の木越しに久々の青空がのぞく。

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ダーウィンルーム「植物の惑星」

2020-01-30 (Thu)

昨夜、下北沢にあるダーウィンルームのセミナー「植物の惑星」にお招きいただきました。

タイトルからして既に魅惑的!なのですが、交わされる言葉も、ダーウィンルームの空間も、心地よくて、好奇心が伸びやかに動き出す、そんな体験でした。

まず、この連続講座のキュレーターの関橋知己さんが、地球上の生命の歴史を俯瞰、ぐーっと視野が広がったところで、生物生態学の研究者でアマゾンで活動されている池田威秀さん、東大大学院 総合文化研究科で科学史などを研究されている鶴田想人さんからお話がありました。

池田さんは、アマゾンには一説によると390000000000本の木があり、16000種の植物がある一方、1年に四国の1.5倍もの熱帯雨林が消失している、とお話されました。
「私たちは生態系について殆ど知らない」という言葉が印象的でした。

鶴田さんは、伊東俊太郎さんの「文明と自然」という本を紹介してくださり、人類が第一の人類革命から第五の科学革命という5つの変革を経験してきたこと、そして今、川北稔さんの「世界システム論講義」では第六の革命として環境革命の到来が挙げられていることを教えてくださいました。
植物の生の哲学は人間の在り方を変えるモデルになりうるというお話は刺激的でした。
ダーウィンルーム代表の清水隆夫さんは、1940年代以降を人類が環境や地質に大きな影響を与えたとして、地質学的にそれまでと分けて「新人世」と名付けられたことを話題に、文明のあり方について言及されました。
清水さんがダーウィンルームを Renaissance of Liberal Art と呼ばれる意味がとても腑に落ちる一夜の学びの場所でした。
これからの講座が楽しみです。

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