恵比寿日和

笙の調

誘われて、宮田まゆみさんの笙の演奏を聞く機会がありました。

雅楽の素養など全くない私ですが、それでも冴えざえとした秋の月のような清澄さを感じることができました。
後はたゆたう舟の上。
流れる調べに身を任せておりました。

雅楽の調は古来、五行に基づく四季や方位に対応しているそうで、この日聴いた平調は秋/西/金音に、双調は春/東/木音に、黄鐘調は夏/南/火音に対応しているようです。

また、古書には笙の調子のあるべき姿を「平調は、春風に柳のたをれかかる如く、これを吹くべし」などと書かれている、とパンフレットにあるのを面白く読みました。

季節を感じる心はこんなにも深く日本人の中に染み込んでいるのですね。
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