恵比寿日和

遠野滞在記:草屋根づくり

今回の遠野で楽しみにしていたのが「草屋根づくり」
一度やってみたい!と思っていたのでワクワクしていました。

「じゃあ今日は土のう袋に土を入れましょう」との田瀬さんの声で
みんなトラクターに乗り込み移動します。

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採取場所は、落葉樹林を切り拓いた林。
表層部はいろいろな埋土種子が多くあるそうです。
切り拓いたことで林床まで光が届き、いろいろな植物が芽を出し始めていました。

草屋根に使う土のう袋は、麻でゆるく編まれた袋。
袋の中に入れた土から生えた植物がこの網目の間を通って出てくるというわけです。

そして土のう袋に土を入れるといっても、掘った土をただ入れればよいというのではありません。
種や根のある表層部分と粘土質の土の両方を入れます。
表層部分は有機質が多いため時間をかけて分解されていきますが、
粘土質の部分は物理的変化が少ないからだそう。
田瀬さんの手法は自然に逆らわずシンプルで無理がない、と思います。
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では早速作業開始!
土を掘る人、掘った土を入れる人、袋を押さえる人、袋を運ぶ人
伸びすぎた植物は枝を少し整理して袋に入れます。
だんだん慣れてくると、ここの表土草本がたくさんあっていい感じ~と想像したりなんかして。

斜面地での作業はなかなか大変です。
みんな汗だくになりながら途中何度か休憩をはさみ、ついに200袋完成!
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今回の作業はここまで。後日屋根の上に並べるとのこと。残念。。。
次に遠野に来た時は、ここに青々とした緑の草屋根ができているのを楽しみにしています。。

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とはいえ、老?若男女で力を合わせて一つの事を成し遂げる一体感と達成感があり、
風が心地良く吹き抜けました。



ブログ印_ASA.jpgのサムネール画像

 

 







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