恵比寿日和

秋ひとつ  

秋ひとつ 正岡子規の石あたま             結女

やっと秋になった。突然の秋、である。
かと思うと、もう季節は初秋を通り越して、仲秋へ。
この秋雨が終わるころには、山野は一気に色ずき始めてくる。
あ~、待ちに待った秋。 

先日9月の句会があった。
一か月お休みをしての出席だったので、句作の時間もたっぷりあったはずが、またしても時間切れ。
句会間際になって、どうしても2句ができず、行きの電車の中で、歳時記とにらめっこ。
かくして、今回も遅刻ギリギリで駆け込んでいくことに。

先人を歳時記的に分類すると、秋を代表する人は、私的には正岡子規。
なので、今回の自由詠2詠は、子規、それと子供の頃から「いけない...」と思いつつ魅かれていた「彼岸花」を詠もうと決めた。

子規の命日は9月19日で、その期日は獺祭忌、糸瓜忌ともいわれる。
う~ん、忌日はなかなか読みにくい。
そうそう、子規の好きな柿で読むのもいいかな~。
でも、今年はまだ柿は食べてないぞ~なんて考えているうちに、浮かんできたのが子規の横向きの写真。
子規の写真はほかにも野球着姿や、病床でひじをついた写真が有名だが、何といっても強烈なのは、横向き写真のあの頭。
この中に膨大な知識や洞察力が詰まっていたのだろうな~と、ほれぼれするような、出っ張り具合である。

そういえば昔、誰かから聞いたことがあることを思い出した。
後頭部が出っ張っている人は、先天的に頭がいい。平面的な人はさにあらず~と。
私の後頭部、生まれつき平面。というより、垂直、絶壁である。

               

彼岸花 まだ深入りはしてをらぬ                  結女

 

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