恵比寿日和

ルイス・バラカン邸展

句友「人魚さん」のおススメで、青山のワタリウムに「バラカン」展を見に行った。

昨年の9月から5カ月以上もの長期間、ここで開かれていたということ。

その間、何度となくこのあたりをうろうろしていたにもかかわらず、

その展覧会の存在を知ったのが、展覧会最終日の一日前。

ということで、何はさておき、最終日の日曜日に、会場に向かった。

 

何か、スイーツのショップでもできたのかな~と思っていると、

この展覧会を一目見ようという人々の列だった。

20分ほど待って、会場に入ると、これまた、大勢でごった返していた。

この展覧会は、ワタリウムの方が遺族の方への情熱的な働きかけで実現した

貴重な展覧会だったという。

妹島和世、西沢立衛両氏によって、美術館内部に再構成された「バラカン邸」は、

中庭とリビング(リビング続きの庭というべきか)、フロアはまたがっても、

書斎もベットルームも食卓も、一連の空気感の中で途切れることなくつながっている。

白い開き窓から漏れる十字の光は、くらがりの深いやすらぎを与えてくれる。

中庭の植物もダークなグリーンの色合いが神秘的で落ち着く。

壁の色彩のピンクも明るいのに、不思議にシックな印象だった。

 

シンプルでありながら簡素でなく、控え目だけど饒舌というのだろうか。

意志のある小さな住宅とは、なんて豊かなのだろうと思い知らされた。

大きなフラットな会場でなく、小さなニュアンスのあるギャラリーだからこそ味わえるしあわせ。

この企画を実現させた、ワタリウムの方の思いに触れたような気持がして、気分よく会場を後にした。

 

 

ブログ印_TAK.jpgのサムネール画像 

   

 

最終日の行列にびっくり!

 

100124_Luis Barragan.jpg 

 

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