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2010年12月の記事

季節のご挨拶 & 冬期休業のお知らせ

2010-12-23 (Thu)

本年も大変お世話になりました。
皆さまへの感謝の気持ちをこめて、季節のグリーティングカードをご用意いたしました。
どうぞこちらからご覧ください。

https://www.5baimidori.com/greeting2010.html

また、5×緑事業部は12月23日~1月6日まで冬期休業となります。
期間中にいただいたお問い合わせやご注文につきましては、1月7日以降
順次対応させていただきますので、どうぞご了承くださいませ。

2011年も5×緑をどうぞよろしくお願い申し上げます。

「生物多様性の庭」に思う 1

2010-12-16 (Thu)

日本の昔ながらの植物で都市緑化を考えていると、都市は都市なりの生態系が息づいていることに思い当たります。

5×緑のサイトの「プレス」でもご紹介していますが、12月3日付けの朝日新聞に「都会の庭 命を育む」という記事が掲載されました。
https://www.5baimidori.com/press/56.pdf

NPOの調査で東京の民家でメジロなど30種の生きものが確認できたとか。
記事では「庭に自生種を植えたり、野鳥が訪れやすい造りにしたりと、住宅建築でも生きものへの配慮が広がっています」とレポートしています。

この秋、生物多様性の国際会議が名古屋で開かれたこともあって、ようやく生態系に配慮した庭づくりへの関心が高まってきているようです。

こうした動きをとても喜ばしいと思う反面、危惧も覚えます。

私たちも「在来種で都市を緑に」と、最初は意気揚々と、ある意味では能天気に考えていました。
しかし、その日本在来の植物が本当にない! のです。

「これはいかん」と2007年から、里山ネットワークをつくることになりました。栃木の馬頭の森で実験的な植生の回復の取り組みを山の人たちと始めました。
林床の管理などによって再生された植物を、一定のルールを決めて、都市緑化に提供してもらおう、という試みです。

しかし、里山に行けば行くほど、それがどんなに大変か思い知ることになります。

馬頭のフィールドは、よく管理された素晴らしい里山ですし、訪れるといつも癒されます。
実際、慶應大学との共同研究では帰化率も低く、わずかながら希少種も確認されています。

目の前には、豊かな自然が広がっているように見えるのです。それでも! その林床から外来種のまったく混じらない植生のかたまりをさがすのは極めて困難であることがわかりました。

その上、人が管理に入ることによって、どうやら外来種の種を侵入させてしまうようです。
管理しなければ、豊かな林床の植生は維持できませんから、人が入らざるをえないのですが、昔、普通に山の管理と里山の暮らしがひとつらなりに成り立っていた頃は考えられないことが起きています。

そこで、冒頭の危惧ですが、都会で山の草木への関心が高まるのは嬉しいものの、「ほしい」→「あそこにある」→「採ってしまえ」的、図式で山から植物が採取されたら、今、ほそぼそと命脈を保っている在来種の自生地もあっという間に姿を消してしまうでしょう、と思うのです。

なぜなら、私たちはよくわかっていますが、今まであまりかえりみられなかった日本の地味な在来種は、商品として流通していないからです。ほとんど。

もし商品価値があるということになって、上の図式が繰り返されることになれば。。。そして人は常にこの図式をくりかえしてきたと思うのですが。。。だからとても心配です。

親木が特定できるような形で、地域性にきちんと配慮した生産者がまず育たなければ、「生物多様性の庭」は、俯瞰してみると「生物多様性を壊す庭」になりかねません。

じつは、今月はじめ、アゼターフ(里山の植物の植生マット)の採取地を見に、あるハウスメーカーの方と馬頭を訪れました。
そして、その帰りにオオタカ保護基金代表の遠藤さんとお目にかかりました。

次回はそのことをレポートしようと思います。










クリスマスにーー。RARIさんのDrawing Project

2010-12-09 (Thu)

私たちのブログ「恵比寿日和」でも何度かご紹介した、那須在住のクリエイターRARI YOSHINOさんのDrawing Project が始まりました。
その試みのひとつとして、初めての絵の展示会も12月23日から吉祥寺で始まります。

R0019348.JPGのサムネール画像

RARIさんが、JARDIN BLANCーーー「白い庭」というギャラリーショップを那須の地にOPENしたのが2008年。
2011年の春に新たなスペースとして生まれ変わります。

Drawing Projectは「1枚の絵を通じて新しいJARDIN BLANCの空間作りを支援する」プロジェクトです。
これまで、たくさんの絵本やイラストを描いてこられたRARIさんですが、「絵」を販売したことはなかったのでした。
このプロジェクトでは、依頼のあった人のために「その人だけの特別な一枚」をRARIさんが描いてくださいます。

RARIさんは、Drawing Projectを始めるにあたって、こんな風に語っています。

気持ちがカタチへと変わるーーー
そんなふうに、想いや気持ちが込められてできた空間は
きっと。居心地の良い特別な場所になってくれるだろうと思います。
そして。
その空間が完成したときに、みなさまにJARDIN BLANCに訪れていただき、そこで。新たな出会いや気付きに、繋がって頂けることができれば・・・・・・・と思います。


RARIさんと初めてお逢いしたのもちょうどクリスマスのころ。
聖夜の祈りにも似た、RARIさんの空間に出逢って、とても優しい気持ちになりました。
そのせいか、RARIさんの世界と聖夜のイメージが、いつも私の中でつながっています。

クリスマスも間近。
1枚の絵を自分への、そして誰かへのギフトにしてみてはいかがでしょうか。 

                                  5×緑 宮田

◆RARIさんの絵の展示会 RABBIT'S GIFT
12/23-12/25 12:00-19:00(最終日17:30)

ギャラリーfeve
武蔵野市吉祥寺本町2-28-2 2F
0422-23-2592
www.hikita-feve.com


◆Drawing Project
http://web.me.com/shishinori/JARDIN_BLANC/Drawing_project.html


◆「恵比寿日和」RARIさん記事
https://www.5baimidori.com/blog/200912.html
https://www.5baimidori.com/blog/201007-1-1.html
https://www.5baimidori.com/blog/201007-2-2.html

スタッフ募集!

2010-12-09 (Thu)

わたしたちと一緒に5×緑のプロジェクトを育ててくれるスタッフを募集します。


わたしたちが一番大切にしたいと思うのは、"マインド"です。
5×緑のサイト「5×緑とは」や「東京里山計画」を見て、共感いただける方は、
まず応募へ向けて前向きに検討してみてください。

ただ、仕事は建設現場への出入りも多く、厳しい面があります。
日々の業務はハードです。

「それでも!」と思える方は、募集要項をよく読んで、次のステップへ進んで下さい。


募集要項

応募フォーム



里山ユニットの中の小さな秋

2010-12-08 (Wed)

 新宿のファッションビル、フラッグスでのどんぐりキューブイベントの後片付けをしていたときのこと。


 飾りに持って行った小さな里山ユニットの紅葉を見た方が「秋だねー」とおっしゃいました。


「里山も今はこんな感じですかね-」とお答えすると、その方は嬉しそうに

 

「ああ、ほんと、こうしてみると里山の雑木林を見ているみたい」。


都会にいると、季節が慌ただしく過ぎていって、その移ろいを楽しむゆとりもなかなかありません。

でも、小さな里山ユニットの中にも季節は確実に訪れています。


そのことを知らせてくれる秋の便りが矢澤ナーセリーからとどいています。

件のイベントの小さな里山ユニットもご覧いただけます。


 https://www.5baimidori.com/satoyama/nursery/201011-post-59.html

 

 https://www.5baimidori.com/satoyama/nursery/201011.html


 

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