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5×緑の学校「山本紀久さんと気ままに歩く フィールドツアー 野川公園・深大寺」レポート

2019-11-06 (Wed)

10月19日に5×緑の学校「山本紀久さんと気ままに歩く フィールドツアー 野川公園・深大寺」を行いました。

野川公園の植物だけでなく、駅前の緑地でも公園へ向かう家々の庭木でも、山本さんの植物や生き物への目線は途切れることなく、お話も尽きることがありません。

ツアーの中のトピックスをいくつかまとめてみました。


1. 樹木について

1-1サクラ

・サクラに必要な空間は250㎡。ということは、並木なら16mピッチ。

・樹間から空が見えることがサクラの美しさだとすると、十分に空間を取ることが大切。

・ウメは近くで見るもの、サクラは遠くで見るもの――が伝統的な観賞法。
ウメは庭の手水鉢の近くに植えて、香りを楽しんだ。葉が水面に落ちて薬効も期待した。

・サクラは弱ると胴吹きといって幹の下部から枝を出す。
これを切って落としてしまってはいけない。
詰めて植えすぎたものは途中で間引くべき。
サクラは高さよりも葉張りを出すことを考える。

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サクラの大木

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サクラの胴ブキの様子

1-2 エノキ

・エノキは強くてどこにでも生えたので、江戸時代、一里塚に植えた。
旅人はエノキで、江戸時代から何里来たのかを知ることができた。

・葉は鋸歯が浅く左右非対称が特徴。

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野川公園のエノキの古木。「時代を経た風格を感じる」と山本さん。

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鳥のフンから芽生えたと思われるエノキの実生。
フェンス近くのため草刈りで刈り残したと思われる。

1-3 キンモクセイ

・キンモクセイほど芳香を放つ木はない。季節感を感じることができる木。

・庭木によく使われるが、本来大きくなる木。

・キンモクセイには雄雌あるが、日本には雄株しかない。
ジンチョウゲも雄株だけ。実に見所がないため。

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深大寺にある古株。「4~5本を寄せ植えしたのではないか」(山本さん)
キンモクセイは高木性なので株立ちにはならない。

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庭木に使われるが、本来広いところに植えるもの。

1-4 イイギリ

・おにぎりを包むことからこの名前がある。

・実はまずく、鳥も最後に食べる。

・葉が落ちた後、実が鈴なりになる様子は見所がある。

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深大寺にあるイイギリの大木。

1-5 草地

・「虫の音の聞こえる草地」をつくる。
街から原っぱがなくなって、草地のデザインが大切になっている。
草地ができれば生き物もたくさん来る!

・草地の管理においては一律に刈らない。
刈り込むところ/半分刈るところ/あまり刈りとらないところと、分けて管理することで、多様な草地ができる。
「いつ、何回刈りとるか」の組み合わせを考えることがデザイン。

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野川公園の草地

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野川公園沿いの踏み路群落

1-6 アメリカハナミズキ(ハナミズキ)

・本来水辺に育つ樹木

・車道脇の街路樹に使うと、4~5mの高さで道路側の下枝を切られてしまうので枝が残らない。
そういう意味では街路樹には向かない。

・新宿御苑にあるハナミズキは、日本で初めて入れたもので大変素晴らしい。

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2.野川公園

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昔ながらの二次林の姿が残る園内の森

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台風による増水の痕の残る野川

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野川の川辺に鳥が運んだクワの木が並ぶ

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クマノミズキの葉は糸を引く

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左から、サキの花ゲンノショウコ、ヨメナ

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野川公園は木の自然樹形を知ることのできる貴重な場所


3.新小金井駅から野川公園

3-1 駅前の緑地

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クス「1本の大木があるだけで公園になる」(山本さん)

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ケヤキ「2本で絵になっている。3本でもいい。4本だと絵にならない」(山本さん)

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フイリのトウネズミモチの生垣。先祖返りしたものが出現して、フイリとフイリでないものの混ぜ垣になった。

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サツキは強いが根が浅く、乾燥に弱い。
この夏のように暑いと傷んでしまう。

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公園に下草は大切(写真は野川公園)
「都会の公園はマテバシイばかり。下草もなく真っ暗。降った水を貯める枯れた草は、養分になり分解されることで空気を土中に送り込む」(山本さん)

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見事なカイズカイブキの生垣、玉散らしのマツ、門冠のマツ、この辺は仕立て物の庭木が多い。

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