5×緑ニュース

選択除草 2018 冬 レポート

気持ちの良い冬晴れの土曜日、「選択除草」を行いました。
「選択除草」は、在来種を残して帰化植物を取る除草作業。
2012年に味の素スタジアム 西競技場の「みどりの広場」ができてから、毎年年4回ほどおこなっています。
*ランドスケープを設計したプランタゴがオフキャンパスとして実施。(協力 富士植木 / ゴバイミドリ)

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「みどりの広場」には武蔵野の野の再生を目指して20種ほどの在来の草本類が植えられました。最初は帰化植物が数も種類も圧倒していましたが、今は在来種で覆われています。
5年間に確認された在来種は109種類、帰化植物は69種類に上ります。
この日は新たにマンリョウが確認されました。

午前中、いつものように植生調査の専門家の荒井さんから植物の名前と在来・帰化の別を教わりながら園内を一周。
真冬のこの時期にしげしげと植物を見ることはあまりないので、種を落とした後のカワラナデシコやクルマバナやオミナエシ、ウツボグサやオトギリソウなどなどを観察。

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その後作業に入りましたが、除去対象の帰化植物は、この時期青々としていて夏の間他の植物の陰に隠れていて見逃した株をみつけやすいのです。
ハルジオン、ヒメジョオンのロゼットを丁寧に根ごと抜いていきます。
セイタカアワダチソウやオランダミミナグサなども枯葉の下にあるものをみつけて掘り取ります。

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根から抜くのは大変ですし、「みどりの広場」のような公共の施設でこのような除草管理をしているところはほとんどないのではないかと思います。
それができているのは、植栽管理を学びの場にして大勢の人が管理に参加しているからこそ、と思います。
最後は、立ち枯れた在来種の草を刈り取って終了!

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手入れをされた草地に、桜の大木の陰が伸びて、気持ちも少し晴れやかになって広場を後にしました。
次の「選択除草」は5月の予定です。

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