活動レポート&里山便り

馬頭の森訪問

1115日から16日へかけて、栃木県那珂川町緑里山ネットワーク「馬頭の森」
へでかけました。
「馬頭の森」では、2008年春から緑が里山の管理委託を行っています。

今回の訪問の目的は、都市緑化に生かす里山の植物の材料供給を目的とした里山管理
の方針について話し合おう、というもの。

2008年春からスタートした里山の管理委託も2年目を終え、その経験から来年以降の管
理の方針を決めたいということで、管理をお願いしている里山本舗のみなさん、そし
て慶應大学との共同研究(三井住友銀行助成)2008年からフィールドで調査を担当し
ていただいている日大生物資源科学部の大澤先生が現地に集合しました。

初日の15日は、地元の林業振興会主催のイベントがあり、青空の下で地元の皆さんと
けんちん汁を味わったり、木の実を使ったクラフトづくりなどを楽しみました。

その間、大澤先生は里山ネットワーク周辺で在来植生の残っている場所を走査。

翌日は、朝から「馬頭の森」でミーティングをし、現地を歩きました。

大澤先生からは2年近く続けられた植生調査の中間報告がありました。
「馬頭の森」では約400種の植物が確認され、帰化率も78%と、馬頭が豊かな里山で
あることがわかりました。中には、希少種も確認されています。

また、都市緑化のために今年植物を採取しましたが、その復元状況の中間報告もあり
ました。
それによると、比較的回復の早い箇所もありましたが、法面は表土、植物の出現種数・
緑被率とも回復しにくいようです。
緑が管理委託をしているフィールドも同様に復元は芳しくなく、当初予想していた
よりも植生の回復には時間がかかりそうであることが明確になりました。

このため、林床の植生が豊かな場所を新たに管理地として加え、これまでの管理地に
ついては、多様な植生に復元できるよう人手をかけて「育成管理」してはどうか、と
いうことになりました。

今回の貴重な話し合いを元に、来年以降の「馬頭の森」の管理計画をまとめる予定で
す。

 

 

R0015867.JPG  R0015872.JPGのサムネール画像       

地元の方と手作りのお料理を囲んで

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"美しの森"で木の実を使ったクラフトづくり

 

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管理委託地の"馬頭の森" 復元状況や林床植生などを確認。色彩の移り変わりが多彩なハゼノキ。

 

 

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この足跡は・・イノシシです!根を食べたのでしょうか?穴を掘った跡もありました。

 

 

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様々な色や形の馬頭の森の落ち葉  木の実で作ったオーナメント 

          

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

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