山梨県韮崎市に建設中の地元企業の新工場の緑化工事が完了しました。
効率や管理のしやすさが優先されがちな工場ですが、設計当初より、人を優先した場にしたいというお話を伺っていました。
それは、働く人を大切にする企業姿勢の表れでもあります。
そうした設計理念をお聞きしながら、2年ほど前に設計協力の場を与えていただき、本工事では建物周りの緑を担当しました。
工場は木をたくさん使った開放的なデザインで、居心地の良い空間が広がっています。
富士山を望む広々としたカフェテリアのデッキの先にも植栽地が設けられました。
1階の水盤前には約40mの植栽地。ワークスペースから緑が見える設えです。
役員室前の緑は事前育成した里山ユニットで対応しました。
コミュニティテラスのデッキ周りも、側面にテイカカズラがあるので事前育成ユニットとしました。
ちょっとしたスペースにも里山ユニットやグリーンベンチが置かれています。
建物前の石詰め芝生ベンチ。
植栽は、韮崎周辺の自然植生をベースに約60種類が植えられています。
折から猛烈な暑さで、植栽には決して望ましい季節ではありませんでしたが、植栽から約2週間。
厳しい日差しに晒されながらも、緑たちはそよそよと、元気に育っています。
建築設計:甲府のNOA環境設計