活動レポート&里山便り
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: 木酢液散布 (2010年3月 9日)
対策といっても、農薬と違って直接病気や害虫を治療・退治するということではなく、
あくまでも予防になります。
木酢液は、頻繁に散布しなければ効果を上げることはできません。
目標は週1回の散布ですが、
実施することができず苦慮しています。
ハウス2棟(約200坪)とポットの外置き場(約1反)
準備から後片付けまで含めて丸半日を要してしまいます。
この木酢液にはニンニクとトウガラシを漬け込んであります。
これによって殺菌作用や害虫の忌避効果を高めることができます。
その量は、木酢液10リットルに対してニンニクが2kg、
文献によってはニンニク500g程度と記されているものもあるの
範囲で効果は得られると思います。
ニンニクは皮をむいて二~三つに横切りしてから、
トウガラシもネットに入れて漬け込みます。
ネットに入れるのはニンニクやトウガラシのクズで噴霧器のノズル
これを500倍程度に希釈して、
焼酎を加えるのはエチルアルコールによる殺菌効果、
健康にして病害虫への抵抗力を高めることを目的としています。
因みに、
と言われています。
散布する時は動力噴霧器(動噴)を使用して、
普段は私(矢澤)が行っていますが、今回は、
のリーダーにモデルとなっていただきました。
2010-03-09 (Tue)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: アマガエル、冬眠から目覚める! (2010年2月25日)
この暖かさに誘われて、ハウス内のポットの土の中で冬眠していたアマガエル
達が、目覚めはじめました。
圃場の周りは田圃なので、アマガエルがたんさんいます。
そして、外敵に襲われにくくて安全なハウスの中は、生息密度がとても高いです。
ハウスの中には、驚くほどたくさんいます。
このアマガエルを狙って、ヘビがよく中に入ってきます。
昨年はヤマカガシが何度も入ってきて、外に追い出せないでいた時は、
しばらくハウス内に潜んでいました。
脱皮したヘビの皮もハウス内でよく見掛けます。
アマガエルは、ヘビに襲われにくいように、植木の上の方の枝や葉にくっついて
いることが多いです。
とりわけ5×緑のユニットは大好きで、ユニットを完成させて何時間もしないうちに
何匹もユニットの上によじ登ってきています。
毎回出荷する際に、ユニットと一緒に積み込まれてしまわないように、捕まえて
放してあげるのに苦労しています。
カマキリやトカゲと同じように、アマガエルも害虫を食べてくれるので、
とても大事にしています。
2010-02-25 (Thu)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: 野ウサギの被害 (2010年2月19日)
森は伐り開かれ、土地も造成されて地形も大きく改変されてしまいました。
写真は谷田部の植木畑の一つです。
写真奥のグリーンの防風ネットの向こう側は、開発区域です。
二年前までは雑木林だったのですが、今は更地になっています。
森が少なくなってしまったために、そこに生息していた野生生物は、残された森
に移動していきます。必然的に生息密度が高まっていきます。
毎年、森と隣接した植木畑では、冬になると野ウサギの被害を受けていました。
開発の進んできたここ二年程、その被害が甚大になってきました。
冬、森の植物が少なくなると、野ウサギは植木畑にやってきて、若い枝や樹皮を
囓(かじ)ったりします。
だいたい高さ40cm以下の若い枝に被害が集中しています。
芽の付いた枝を全て囓られてしまったら枯れてしまうものも出てきてしまいます。
樹形も大きく変わってしまいます。
写真のような野ウサギの糞が、畑のあちらこちらにころがっています。
開発の影響で、植木の生産も思わぬ被害を受けています。
2010-02-19 (Fri)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: 針葉樹の接ぎ木 (2010年2月16日)
毎年1月から4月中旬頃までは、接ぎ木作業に明け暮れます。
概略的には、1月、針葉樹の接ぎ木からスタートして、
2~3月は落葉広葉樹、4月は常緑広葉樹と対象が替わっていきます。
針葉樹は、枝に葉がなくなるとその枝は枯れてしまいます。
そのため、針葉樹の接ぎ木は、幹を切り飛ばして枝だけにするということはなく、
幹の途中に穂木を差し込む「腹接ぎ」という方法で行います。
(他に、先端に接ぐ「天接ぎ」という方法もあります)
左側のものは、親木からカットした枝で、まだ何の処置もしていない状態です。
それを、葉からの蒸散量を少なくするために、先端にある程度の葉を残してその
他の下葉を取り除きます(右側)。
枝元をくさび形にカットして穂木の調整が完了です。
台木に切れ込みを入れて、調整した穂木を差し込みます。
この時、穂木と台木の形成層が合うように注意します。
接ぎ木テープで巻いて作業終了です。
上手く活着したら、一年後に接いだところで台木の幹を切り落として、接いだ枝と切り替えます。
因みに、今回接いだものは、葉に黄色い斑の入るジャノメアカマツという品種です。
日本に古くからある品種の一つで、突然変異のものが見いだされて作られたものです。
葉の束を上から見ると、斑の様子が蛇の目傘の模様のように見えるのでこの名がついています。
接木ぎ後、5年程経過したものです。
日本に古くからある園芸品種は、野生種の突然変異を自然界から見い出して作ら
れたものが多くを占めています(人工的な交配で作出されたものではありません)。
先人達は、それらの品種を身近に植えて楽しみ愛でてきました。
これらの園芸品種は、もっともっと使われてもよいのにな~と思いながら生産しています。
2010-02-16 (Tue)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: 接木ナイフ (2010年2月12日)
苗木の生産は、実生(種から)、挿し木、接木によって行っています。
挿し木と接木は、親と全く同じ形質を引き継ぐクローンをつくる無性繁殖です。
無性繁殖する理由は、特殊な形質(例えば、花の色が一般種と異なる、葉に斑が
入る、枝垂れる等)を完全に引き継ぐためです。
園芸品種から種を採取して播いても、有性繁殖になるので先祖返りして元の普通
種に戻ってしまうことが多いのです。
矢澤ナーセリーでは、特に接木に力を入れて生産しています。
接木は、ナイフで台木と穂木を平らに削って、両方の形成層(細胞をつくる組織)
を合わせて活着させ、台木と穂木で水分・栄養分が行き来するようにします。
そして、穂木の芽を伸ばし、穂木の形質をそのまま継承するのです。
その接木で使用するのが、「接木ナイフ」です。
一般的な「切り出しナイフ」と形は同じで、厚さがやや薄いものと思っていただ
いて結構です。
切れ味は鋭く、軽く触れただけで怪我をしてしまいます。
よく切れるようにしておくと、無駄な力を必要としないので、返って安全なのです。
一番左のものは、私がお世話になった植木屋の社長さんに譲っていただいたもので、
刀鍛冶が作ったものです。裏面には製作した刀鍛冶の名前が彫られています。
おそらく特注ものです。
左から二番目のものは、刃物専門店で見つけて気に入って購入したもので、
一万円近くしました。
右側の二本は、私が作ったハンドメイドのナイフです。
金属を切るための機械式ノコギリ(machine saw)の刃から作ったものです。
材質はスウェーデン製の鋼で、硬くて、滑りがよく、最高の切れ味です。
使っていても切れ味が落ちることはなく、木の脂(やに)などの汚れを仕上げ
砥石で軽く擦り落とせば元の切れ味に戻ります。
私の接木の師匠もナイフにはこだわりを持っていて、吟味して選んだものを使っていたのですが
今では私の作ったナイフしか使わなくなってしまいました(ちょっと自慢! 笑)
写真の上のものができあがったナイフで、下のものがナイフの形に加工して、
まだ刃を削りだしていない状態のものです。
作り方は、ノコギリのギザギザの刃をサンダーで削り落とした後、ナイフの形に
カットします。
その後サンダーで、ある程度刃の角度に荒削りします。
それから、荒目の砥石→中仕上げ→仕上げ砥石の順で研ぎ上げていきます。
一本仕上げるのに半日以上かかります。
左から、仕上げ用、中仕上げ用、荒目砥石です。そして一番右のものは砥石の面
を平らに矯正するための砥石です。
刃物を砥石で研ぐ時、どうしても刃の当たる部分と当たらない部分ができて、
当たる部分が凹んでいって、砥石の面は平らではなくなってしまいます。
平らでない砥石でナイフを研いでいると、上手く研げないばかりか、刃の形が
変形していってしまいます。
それを防ぐために、常に砥石の面を平らな状態に維持する必要があるのです。
毎年、ノコギリの刃から作ったハンドメイドの接木ナイフ二本で、
一万本以上の接ぎ苗を生産しています。
2010-02-12 (Fri)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: 「カマキリ大作戦」。その結果は... (2010年2月 8日)
今年は害虫の駆除にカマキリに活躍してもらおうと、
畑の植木に生み付けられたカマキリの卵をたくさん採取してきました。
落葉期は見つけやすいです。
これをポット置き場のあちこちに刺して、春にカマキリの赤ちゃんが
孵るのを待つことにしました。
ところが、ドングリを播いたポットに刺した枝の卵は、
翌日には何者かに取り去られていました。
おそらく鳥か動物に食べられてしまったのだと思います。
ドングリのポットに刺したものはよく目立ったので、
すぐに見つけられてしまったのでしょう。
鳥だとすると、今の時期、地面に降りて餌を探しているのは、
カラス(ハシボソガラス)、ツグミ、ムクドリで、これらが怪しいです。
動物として考えられるのは、イタチです。ハウスの周りで稀に見掛けることが
あります。昨年はハウスの中にまで入ってきました。
鳥に関して専門家に伺ってみました。
すると、「カマキリの卵を食べる鳥については、聞いたことがない。
しかし、カラスならあり得ないとは言い切れない。」とのことでした。
木の上の細い枝に生み付けられたカマキリの卵は、自然の状態ではカラスに
食べられることはありませんが、地面近くに置かれた場合は食べられる可能性が
あるということです。
この話しを聞いて、犯人はカラスだろうと思っていたところ、数日後には
カラスが見つけて食べることができないような場所に置いた卵も
無くなっていました。
よくよく見ると、持ってきたカマキリの卵は全て食べられてしまっていました。
大半は、周囲に立ち上がった金網のあるユニットの中に刺したので、
地面に降りて餌を探す鳥ではないと思われます。
もしかすると犯人はモズ?!と思って、再度、鳥の専門家に伺ったところ、
「モズは"肉食"で、動いているものしか餌として認識しないので、
モズとは考えにくい。枝に刺した「はやにえ」を食べないのも同じ理由。
犯人は"雑食性"の鳥で、やはりカラスかムクドリが怪しいと思う。」
とのことでした。
いずれにしろ真犯人は不明です。
カマキリには悪いことをしてしまいました。
2010-02-08 (Mon)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: サルココッカ開花 (2010年2月 4日)
この植物は、中国原産のツゲ科の常緑低木で、冬(2月)に芳香のある小さな
白い花を咲かせます。近づくとほのかに香ります。
葉は濃緑色で光沢があります。
果実は、初めはやや黒みがかった美しい赤色をしていますが、
花が咲く2月頃には熟して黒くなります。
花と実を同時に楽しむことができます。
この植物の一番の特徴は、日陰に強いということです。
全く日の当たらない場所でも生育できる数少ない「極陰樹」の一つです。
里山の植物を中心に構成する5×緑では、ユニットが建物の北側など日の当たらない場所に
設置される場合に限ってのみ植栽することがあります。
2010-02-04 (Thu)
矢澤ナーセリー便り
ナーセリー便り: 矢澤レディース♪ (2010年2月 1日)
三人とも農家の方で、冬の寒さにも夏の暑さにも負けず、タフにバリバリと仕事
をこなしてくれます。
畑の草刈りやポットの草取りなどの仕事ぶりは見事です。
私も最初の頃は、草刈りの仕方をよく教わりました。
(鎌を使った草刈りにもコツがあります! 農家のプロの技!)
ユニットの製作も、高い品質を維持しながら手際よく進めてくれます。
テイカカズラを植栽する時は、苗の状態を確認して、バランスよく仕上がるよう
に気を配りながら製作してくれます。まさに熟練技です。
販売チームのスタッフの皆さんは、敬愛の気持ちを込めて、このパートさん達を
"矢澤レディース"と呼んでいます。
ユニットに使用するアクアソイルの保水性を高めるためにしっかりと転圧します。
植栽したテイカカズラの根を傷めないように注意しながら体重をかけて転圧して
います。
ドングリキューブの梱包作業です。
水漏れ防止のビニールをキューブの底にくるむ際に、一人ではビニールが滑って
しまうので、二人で協力して作業を行っています。
2010-02-01 (Mon)










