ページ本文へ
5×緑ホーム施工事例 > 緑化効果・ヒートアイランド効果

緑化効果

1ヒートアイランド緩和効果

 

2関連リンク

 

bar

 

1ヒートアイランド緩和効果

 

アクロス福岡

 

afukuoka アクロス福岡

 

5×緑の基本システムの原形は、1995年に竣工した「アクロス福岡」に遡ります。
高さ60mのビルの壁面を階段状にして、ステップガーデンをつくる。総面積0.8haの緑を60年以上にわたって維持できるシステムの構築。それがプロジェクトの課題でした。
このプロジェクトを手がけた(株)プランタゴ代表 田瀬理夫氏のコンセプトは花鳥風月の<山>。
単なる<公園>ではなく、市街地の真ん中に<山>を出現させる。
そのために100種を超える九州在来の植物が植えられ、年間を通して、ほぼ雨水のみ、薬剤を使うこともなく緑が維持可能なエコロジカルなシステムができあがりました。
その後、田瀬氏によって改良と進化を続けてきたこのシステムに基づき、5×緑はつくられています。
アクロス福岡は緑量も増え、優れた"ヒートアイランド緩和効果"を示しています。

 

表面温度を20℃以上下げる

 

評価が高まっているのは、視覚的な側面だけではない。都市のヒートアイランド現象を緩和する効果も科学的な調査によって次第に明らかになりつつある。

いち早くステップガーデンの熱環境に注目したのは鈴木義則九州大学名誉教授だった。同氏はヒートアイランドなどを扱う農業気象学分野の中心的研究者で、「まだ建設中のこるから、早く計測してみたいとウズウズしていた」という。鈴木氏らは95年以降、毎年夏にステップガーデンとその周辺の夏環境を計測している。97年からは竹中工務店の技術研究所との合同調査になった。これまでに以下のようなことが分かってきた。

 

真夏の昼間、植栽部分の表面温度はコンクリートが露出した部分に比べて最大で20℃以上低い。

表面温度が下がるのは、主に蒸散(植物から水が蒸発すること)によって熱が奪われるため。

ビル周辺(建物から約10mの距離で計測)の温度はステップガーデンのある南側が一番低い。

植栽と土壌の断熱効果によって、ガーデン下のオフィスにはほとんど熱が伝わらない。

 

 

鈴木氏はこれらの結果から、「ビルの排熱を差し引いても、ステップガーデンがヒートアイランド化を緩和する効果は大きい」と話す。

 

2000年の調査では熱環境に加えて、風環境の計測も実施した。その結果、風のほとんどない夏の夜に、ステップガーデンを下向きに流れる風が確認された。これは夜間の放射冷却によって山すそに冷たい風が吹くのと似た現象だ。調査に参加した竹中工務店技術研究所の三坂育正氏は、「結論付けるにはさらに詳しく調べる必要があるが、ここでは建物の形が階段状であることもヒートアイランドを緩和する一つの要因になっていると言えそうだ」と話す。

 

「実例に学ぶ 屋上緑化」 日経アーキテクチュア編

 


2関連リンク

 

打ち水大作戦

http://www.uchimizu.jp/top.html

 

東京都のヒートアイランド対策

http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/heat/

 

大阪府のヒートアイランド対策

http://www.epcc.pref.osaka.jp/ondanka/heat_i/

 

福岡市の環境

http://kankyo.city.fukuoka.lg.jp/data/ondan/asa.html

 

広島市本庁舎屋上緑化実験

http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1143182758606/index.html

 

国土交通省屋上緑化の効果

http://www.mlit.go.jp/crd/park/shisaku/gi_kaihatsu/okujyo/kouka.html

 
 

 

 

 

ページの先頭へ戻る