お手入れについて

お手入れについて

植物は生きています。
工業製品と同じように一律に管理をしたり、品質を維持することはできません。
日々の観察により植物の状態に合わせた手入れをお願い申しあげます。

ここにお示しするメンテナンスのポイントは一つの目安とお考えください。
植物は、植栽時期、環境、個体によって生育の状況が異なりますので、植物の状態をよく見て萎れたり乾燥したりする様子が確認された場合はすぐに対処をお願いいたします。
側面植栽は地植えに比べ乾燥しやすいので、この手引きの潅水の項目をご覧いただき、十分注意して行ってください。

※生育不良のほとんどの原因が乾燥によるものです。乾燥の兆候が見えましたら時間をかけてたっぷりと潅水してください。手当てが早ければ植物もすぐに回復します。

植栽後1~2年は特に注意が必要です。
「丹精をする」「手をかける」――草木を通してそのような時間を持つことは豊かなことでもございます。
愛情を持って接していただければ、植物もそれに応えます。
豊かな緑が皆様に季節の楽しみをお届けできますよう――。

問題が生じた場合は下記へご連絡ください。

㈱ゴバイミドリ
TEL:03-5362-3399
E-MAIL:mail@5baimidori.com

1水やり

1-1. 潅水の頻度

冬季(12月~2月) 1回/週
春季(3月~5月) 2~3回/週
秋季(10月~11月) 2~3回/週
夏季(6月~9月) 3~4回/週
  • 季節毎に潅水の頻度が変わります。
  • 上記を目安にユニットの様子を見ながらお水をあげて下さい。
  • 直射日光が当たる、風が強いなど、乾燥が激しい場合は、潅水の頻度を増やしてください。

1-2. 潅水の量

1回の潅水量の目安は、植栽帯(プランター部→客土の部分)の容積の15%~20%が目安です。
参考:1㎥の場合、150~200ℓ/回

※乾燥が激しく、植物が育成不良を起こしている時は、容積の40%の水を与えてください。

ユニット名称 サイズ(㎝) 潅水量(ℓ)
容積の15%~20%
20㎝キューブ L20×D20×H20 1.2~1.6
25㎝キューブ 20×D20×H20L 2.3~3.1
30㎝キューブ L30×D30×H30 4~5.4
40㎝キューブ L40×D40×H40 9.6~12.8
50㎝キューブ L50×D50×H40 15~20
スリムタイプ
背面パネルなし
L15×D50×H20 2.2~3
スリムタイプ
背面パネルあり
L15×D50×H20 2.2~3
テラスモデル
H400タイプ-600
L60×D35×H40 12.6~16.8
テラスモデル
H400タイプ-800
L80×D35×H40 16.8~22.4
テラスモデル
H250タイプ
L80×D30×H25 9~12
テラスモデル
H250タイプーワイド
L80×D40×H25 12~16
ベランダモデル L56×D23×H25 5.6~7.5

1-3. 潅水の方法(手潅水の場合)

  • 毎日あげずに日を空けて、水やりの時に1度にたっぷりとあげて下さい。
  • カゴ全体に水がゆき渡るように、ゆっくりとたっぷり水を与えてください。
  • カゴの側面に植栽しているツル植物(テイカカズラ)の根は、カゴの最下部にあるので、そこまで十分に水を行き渡らせる必要があります。
  • 水は時間をかけてゆっくり与えてください。
良い例

ゆっくり水が浸み込んで下部のテイカカズラの根まで十分に水が行き渡る。

悪い例

勢いよく潅水すると、すぐに水が抜けてしまい、中央部が乾くことがあります。

勢いよく潅水すると、水が表面だけつたって、中まで水が浸み込みません。

良い例

シャワーヘッドで、優しくゆっくり。
水が必要なのは根です。
根元に向けて水をあげて下さい。

悪い例

水の勢いが強いと、水道(みずみち)ができて、水が全体に行き渡りづらくなります。
上から水をかけるだけですと、葉にあたって肝心の根に水がいかないことがあります。

〈注意して下さい!〉

  • 表面だけを掃くような潅水は避けてください。
  • 少量をこまめにやるよりも適切な時間をおいてたっぷり与えることがポイントです。
  • 潅水の際はシャワー状のもので潅水してください。ホースから直接与えると、水位によっては表土が動いてしまうことがあるので注意してください。
  • 一つ一つの植物に行き渡るように全体にまんべんなく潅水してください。
  • 植物の多くは晩秋から冬にかけて休眠し、春から初秋にかけては活動期で水あげが活発です。植物の生理に応じて季節ごとに水の量を調整してください。
  • 冬も水やりを!冬は植物が休眠するので水やりを怠りがちです。
    冬の水の量が少いと、春先新芽を出す時期に水が足らず、植物が傷むことがよくあります。ご注意ください。
  • 葉先がカールしていたら、水不足のサインです。すぐに水をあげてください。

2肥料

  • 基本的に施肥は必要ありません。
  • 春先になっても葉が生き生きとした緑にならないなど、植物が弱っているときには、2月~3月頃完熟油かすなどの肥料を少量播いてください。
  • 症状がひどい時には、ハイポネックス(1000倍希釈)などを週1回程度与えてください。

3剪定

3-1. 側面植物の手入れ

  • 側面に植えたつる植物(テイカカズラ)は無管理でそのまま放置しておくと、先端の芽にエネルギー(栄養)が集中してツルばかりが伸びて、葉と葉の間隔(節間)が長くなり、間延びした葉の密度の薄い状態になってしまいます。葉の密度を高めるために、節間が長くなり始めたところでツルをカットしてください。カットすると、カットした下部の葉の付け根から新しい芽をいくつも伸ばしてきて節間が短くなって葉の密度が高くなります。
  • テイカカズラは、こまめにピンチするほど良い状態になります。
    花の終わった頃(6月)、夏(7~9月)、秋(10~11月)、冬のはじめ(11~12月)の年4回~7回剪定すると、側面がよりきれいに維持できます。

  • テイカカズラは、下から上に向かって成長するので、なるべく下から上へ自然に生える感じで全体のバランスを見ながら、葉のボリュームが少ない箇所に誘引してください。
    葉が透けているところに無理矢理誘引するようなことは避け、自然な形で誘引してください。

3-2.上面植栽の手入れ

  • 木は大きくなりすぎないよう、プランターの大きさに合わせて高さをコントロールしてください。

①樹木は、

  • 上に伸びると、下枝は伸びません。
  • 上を止めると、下枝は伸びます。

②高さのコントロール

  • 仕上げの高さを想定して、枝を落とす高さを決めてください。
  • 芽の方向ををみてください。芽のついている方向へ枝は伸びてゆきます。
    遠くから全体のバランスをみて、どちらに枝を伸ばすか決めたら、残す芽の1cm程上で枝(幹)を切り落とします。
  • 下枝がなくなってしまったら、梅雨時に思い切って枝(幹)を切ってください。
    切る位置は、緑が欲しいと思う位置です。
  • 幹の下の方から出ている若い枝は、将来の大切な緑です。
    切らずに大事に育てて下さい。
壁の高さを基準に高さをおさえているところ

③幹(枝)を落とす時期と緑量

  • 梅雨頃~9月頃までに枝を落とすと、切ったところからまたすぐに枝葉が成長しますので、しばらくすると緑量は回復します。
  • 秋から冬に枝を落とすと、暖かくなるまで枝は成長しないので、冬に緑がなくなって淋しくならないように、周りの緑のバランスを見ながら枝を落とすか、また、落とす長さを調整してください。

低木

①枝が込み合っているとき

  • 枝の途中で切ると自然樹形が損なわれるので、枝の付け根で枝を抜きます。

②枝(幹)の高さをコントロールしたいとき

  • 背景の緑と同様に、芽の位置を確認して全体のバランスをみながら高さをコントロールします。

③切る時期は、気がついたときでいいのですが、

  • 常緑樹は、梅雨時か9月初旬に切ると、そこからまた枝葉を伸ばします。
  • 落葉樹は秋から冬、葉を落としながら葉に蓄えたエネルギーをだんだん根に蓄えてゆきます。枝の整理をする場合は、落葉後に枝振りを見ておこなうとよいでしょう。

いわゆる木の枝が混みあっているとき

切る場所

灌木性のもの:複数の枝が根元から伸びている樹種

①伸びすぎてしまったり、枝が込み合っているとき

  • 枝を引っ張って全体の緑のバランスを見ながら、どの枝が必要ないのかを決めてください。そして、切る枝が決まったら枝の根元から枝を抜いてください。
  • 枝を切らずに、紐で誘引したり、手で他の枝を前に出してみたり、後ろに引っ込めたりして、邪魔だと思っていた枝をうまく整理することもできます。

②切る時期は、気がついたときでいいのですが、

  • 夏場の緑量の多いときや花が終わった後すぐに(実のなるものは実がなってから)などのタイミングがあります。
  • 9月初旬頃までに切ると、切った後そこからまた枝葉を伸ばします。
  • 秋から冬は、暖かくなるまで枝葉は新しく伸びてこないので、冬に寂しくないよう、冬の緑量をイメージしながら手を入れてください。

3-3. 剪定枝を楽しむ

剪定した枝は花器などに入れて楽しむことができます。
園芸店にはなかなか売っていない、日本の緑の風情をお楽しみください。

4側面植栽(テイカカズラ)の季節変化

  • 側面に植えたテイカカズラは常緑ですが、冬に寒があたると赤、もしくは赤茶色に紅葉することがあります。これは枯死しているわけではありません。
    注)但し、春になっても緑にならない場合は、乾燥したり、傷んでいる可能性があるので、潅水するなどすぐに手当てをしてください。

6月頃芳香のある白い花が咲きます

常緑樹ですが冬に紅葉することもあります

実と種実は20cm前後の線形の袋果。12月頃熟して裂けて種を飛ばします

  • 下左の写真はテイカカズラの乾燥が進んだ状態です。完全に乾いていますので、カゴ全体を満水にする必要があります。カゴの容量の40%の水量を目安に丁寧に潅水してください。
  • 乾燥が進むと根が傷みますので、復元が難しいことがあります。早急に措置してください。

乾燥が進んだ状態

適度な潅水により良好に保たれた状態

四季を楽しむ

里山ユニットで、街の暮らしの中に

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