みんなでつくる街の森

みんなでつくる街の森

みんなの小さな森は、街の森になる。

アクロス福岡
アクロス福岡

「里山ユニット」は、「ユニット」と名付けられたように、増やしやすい、繋がりやすいことも特長の一つです。これまでにも日本各地の街にたくさんの小さな森が設置されてきました。虫や鳥たちはこの小さな森を飛び渡りながら、ユニットがひとつ増えるたびに「あ。また少し街の森が広がった」と思っているかも知れません。

先ごろ話題になった「アクロス福岡」の植栽は、25年ほど前に建設されました。設計の田瀬理夫さんは、5×緑の緑化システムの生みの親でもあります。竣工当時、市民を驚かせた階段型ピラミッドのような建物は、今では見事に在来の植物に覆われ、こんもりとした里山となっています。コンクリートと一体化した街の里山は、きっと周囲に心地よい風を送り、ちいさな生き物たちに棲家を提供していることでしょう。

アクロス福岡

設計者 田瀬理夫さんが伝えたいこと

「アクロス福岡」の植栽を設計した、ランドスケープデザイナーの田瀬さんが「里山ユニット」に込めたのは、どんな思いであったでしょうか。
この森はテラスの植栽が良く育ってたまたま森のようになったのではなく、最初から都市に緑の里山を作るように計画されたものでした。田瀬さんはこの福岡の天神地区にあるアクロスを設計当初から「天神岳」と呼んで、プロジェクトに関わる人々とともに、60年後の山のイメージを共有していたといいます。

東京に生まれ育った田瀬さんは、故郷の美しい景観から急速に緑が失われるのを目の当たりにして、環境の再生を志したのだそうです。福岡「天神岳」の壮大な計画に込められた想いは、この小さな里山ユニットたちにも通じています。


参考:インタビュー記事
セブンイレブン記念財団 広報誌「みどりの風」より

都会の真ん中に山を作る

https://www.7midori.org/katsudo/kouhou/kaze/miserarete/46/index.html

田瀬さんは「植物だけが、人が引いた境界を越えていける」「プライベートな空間でも、パブリックな価値を持つことができる」と語っています。
1つの小さな里山ユニットは、それだけで小さな森の景色をつくります。それが2つ、3つと増え、ご近所さんの小さな森とつながり、やがて街の森をつくって無機質な建物の景観を和らげる。そしてまとまった緑は、街の空気を浄化し、周囲の気温を下げる手伝いをしてくれます。突然の豪雨がもたらす大量の水をいったん貯めてゆっくり流す「緑のダム」としての役割も期待できます。
景観はひとりひとりの暮らしの集積が織りなすものです。コンクリートに覆われた街に暮らす、たった一人の個人であっても、身近な風景・環境の再生に参加することができます。1つのユニットから始まる小さな森の緑は、近くの誰かの、遠くの森の、それから未来世代のための森にもつながってゆく緑なのです。

みんなで街を森化しませんか?

みんなの森化事例

里山ユニットの写真

森を切り取った様な心地よい緑の存在感

5×緑の「里山ユニット」

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5×緑の里山ユニット

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