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ナーセリー便り

ヒメアジサイ (2010年6月25日)

今年もいよいよ梅雨入りしてジメジメした季節がやってきました。
この時期に最盛期を迎える植物の代表は何と言ってもアジサイです。
畑で育てている「四季咲きアジサイ」も見事に咲き誇っています。

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この四季咲きアジサイは、安行(川口市)に古くからあって
別に「安行四季咲き」などとも呼ばれています。
6月から咲き始めて12月に霜が降りるまでポツポツと咲き続ける優秀な品種です。

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詳しく調べてみようと、いろいろと資料を当たったのですが、
「四季咲きアジサイ」に関する文献を見つけることができず、
アジサイに詳しい生産者に伺ったところ、
アジサイ研究家に同定していただいた経緯があって
「四季咲きヒメアジサイ」(Hydrangea serrata ssp.yezoensis f.cuspidata
'Shikizakihime')とのことでした。

「ヒメアジサイ」という名は、一般にはあまり聞き慣れていないと思いますが、
日本のアジサイで特によく植栽されている品種です。
ほとんどの人はホンアジサイ(在来の手鞠のアジサイ)とヒメアジサイを混同していると思います。
アジサイ寺で有名な鎌倉市の明月院や松戸市の本土寺のアジサイはヒメアジサイです。

ヒメアジサイは、牧野富太郎博士が昭和3(1928)年に信州から東北にかけて植
物の採集旅行をした際、信越地方で植栽されていたこのアジサイを見て、
葉が厚く光沢のあるホンアジサイとは明らかに異なり、花が女性的で優美なので
姫アジサイと名付け、昭和4(1929)年に『植物研究雑誌』に発表した品種です。
ヒメアジサイは野生にはなく、正確な来歴は分かっていませんが、
研究家は「エゾアジサイかヤマアジサイの1タイプがアジサイ(ホンアジサイ)と
自然交雑して出来たものであることは間違いないと思う。」と言っています。
(参考:「日本のアジサイ図鑑」柏書房、「あじさいを楽しむ」栃の葉書房)

ヒメアジサイは花の形に特徴があって、だいたい5個の花房に分かれていて、
花の形がゴツゴツしたように見えます。

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その他には、葉に光沢が無く、質が薄く、花がやや早咲きといった特徴があります。

アジサイの季節です。意識してヒメアジサイを探してみるのも面白いと思います

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2010-06-25 (Fri)

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