活動レポート&里山便り

冬の里山交流記 エピソード3 「ヤジロベエの天才」

カレーライスでお腹を一杯にした後のメインイベントは、小枝とドングリを使ったヤジロベエ作り。

 

先生は、木工細工も料理も得意な振興会のアイドル、「キョッ(シ)さん」

(注)シの音はほとんど発音しません。

 

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この日のためにいくつもヤジロベエを作ったのか、右と左でバランスの取れる枝を瞬時に見分ける!

左右がつりあわず、モタモタしている私が、救いを求めるようにキョッ(シ)さんを見ると、右側の枝を捨てて、即座に「コレがいい」と選んでくれた。

 

「エーッ、コレ!?」。

 

それまで私が作っていた枝は、きれいに円弧を描いていかにも右と左が相似形の枝。

でもキョッ(シ)さんが差し出した枝は、いびつに曲がっている。

ところが驚くなかれ、ドングリをつけるとこれが見事にバランスした。

キョッ(シ)さんは、ヤジロベエの腕選びの天才である。

 

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ヤジロベエの後は、Yの字形の枝を使ったパチンコ遊び。

弾はセンダンの実。

木にぶら下がった灯油缶を的に、的あて大会のはじまりである。

何回やっても一向に当たらない私(そう、子供たちに混じってしっかり参加していたのである。でも気がつくと大人たちも嬉々として参戦していた!。)の横で昭二さんが一発で灯油缶を揺らした。

 

一発必中、流石である。だてに昔遊んでいない。

 

というように、子供のためのイベントは、山の人たちの意外な(!?)才能を発見する場でもあったのだった。

 

A8 (800x533).jpgのサムネール画像

写真撮影 米田和久氏

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