植物でカーテンウォールをつくる

大宮のオフィスビルで、幅37m、高さ16mの緑のカーテンウォールをつくりました。

厚み250の緑の外壁がファーサードを飾っています。

この緑のカーテンウォールは、育苗場でツルを伸ばした緑化ユニットを3基ずつ縦に連結して1セットにし、建築の床スラブに取り付けて大きな壁面を形成しています。

固定や下地材が表に出ることなく、均質な緑の壁をつくることに成功しました。
同時に、居室側からは、緑を透過する柔らかな光が差し込み、良好な室内環境をつくりだしています。

このビルのカーテンウォールに求められるのと同等の耐震、耐風圧性能を満たしています。

11-a1.jpgのサムネール画像


D7__0125.JPGのサムネール画像

グリーン・カーテンウォールは高さ1800の事前育成した緑化ユニットを3基連結して、現場で取り付けています。
高さ1800は、プランター部に植えたツル植物が無理なく育つ寸法です。
こうすることで、階高約5500の緑化をムラなく均質に行うことができます。

また、表からも居室からも下地材や固定用の部材などが見えない形で収めることができています。



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床のスラブに固定するだけで、緑の外壁を構成しています。
室内へは緑を透過した光を導き、外からの視線を柔らかく遮ります。

層間変位、風圧の強度は、第三者機関で性能試験を実施して確認しました。

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事前育成の様子。緑化ユニットのサイズはH1800。ツルの伸長力と階高から割り出したサイズです。

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施工の様子。事前育成した緑化ユニットを3基連結して、スラブに固定しています。
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外だけでなく、中からも緑を楽しめます。建物は緑のヴェールをまとったようです。

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金網1枚やワイヤーだけの緑とは、表情の異なる厚みのある植物の壁をつくります。

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