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2011年5月の記事

山種美術館 かずら垣満開

2011-05-20 (Fri)

2009年に施工した山種美術館のエントランスを飾る、かずら垣のテイカカズラが満開となりました。

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2度目の春を迎え、満開のテイカカズラ
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2009年施工時の様子
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山種美術館は、日本有数の日本画のコレクションを誇ります。
美術館の植栽も全て日本在来の植物が使われています。

折しも、6月5日までの企画展のタイトルは「百花繚乱」。
奥村土牛の桜や酒井抱一の菊、速水御舟の椿など近代絵画を中心に日本の花、約50展が展示されています。

また、6月11日からは「美しき日本の原風景」と題して、川合玉堂や東山魁夷の描く日本各地の風景が紹介されます。


ジャスミンに似た芳香を放つテイカカズラ。
顔を寄せても香りを楽しむ方も。
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サシバの里 オオタカ保護基金の活動フィールドを巡る 

2011-05-18 (Wed)

オオタカやサシバといった猛禽類の調査や保護活動を通じて環境の保全に取り組んでいるNPOオオタカ保護基金の代表の遠藤さんに、栃木県の市貝町と真岡の活動フィールドをご案内いただきました。

オオタカ保護基金 http://www.ucatv.ne.jp/~goshawk.sea/
サシバ タカ科の鳥 http://www.yachoo.org/Book/Show/154/sasiba/

市貝の現場は、周りを雑木林と人工林に囲まれた小さな谷津田。
耕作放棄されて3年。セイタカアワダチソウがボウボウに茂った田んぼを刈り払い、なんとか水を張るところまでもっていけた、といいます。

ここにサシバの棲める環境を取り戻そう、というのが遠藤さんたちの目的です。
サシバの生息のためには、営巣できる森と餌食場となる田畑などの開けた環境が必要で、その両方がセットでそろうことが大切なのだそうです。
オオタカ保護基金では、保全対象となる植物によって草刈りの頻度を変えるなど植物の保全も考慮に入れた管理を行うことにしています。

訪れたのは5月の中旬。新緑に囲まれて水田の袂にたたずむと自然と心が和みます。
足下には、ミツバツチグリやスミレやクサボケが今を盛りと花を咲かせています。

こんな美しい風景が次々と失われている、と遠藤さんは語ります。

遠藤さんたちが手がけた小さな谷津田は放棄して3年経過した場所でしたが、何とか元に戻そうと努力したものの、どうしても水を貯めることのできなくなった田んぼが1枚残りました。
放棄された年月が長いとますます復元は困難になります。
そして、周辺にはたくさんの水田が放棄され、いまも放棄され続けています。

真岡のフィールドは広大な山。聞くと室町時代から営々19代に渡って、かつて名主を務めた旧家が守ってきた山だといいます。
ほとんど自然界と人界のあわいにある、といえそうな森の中をご当主にご案内いただき、時空を越えるような思いを体験しました。

途中、サシバに出逢うことができました。
遠藤さん曰く「サシバはタカのなかではちょっと鈍くさくて愛嬌のあるヤツ」なのだそうです。

私たち5×緑は、これまで里山の植生の保全を考えてきました。植物は生態系の基盤を支えています。
オオタカやサシバといった猛禽類は生態系の頂点。
数多くの生き物たちは、その間にすっぽりおさまります。

その両者で活動することで、より多くの実りを結べるのではないか、5×緑が栃木の馬頭の森で実験的に行っている里山保全と都市緑化をリンクさせるモデルをここでも展開できたら、と話し合っています。

里山の空にサシバが飛んでいます。
この美しい里山を、この愛らしい生き物を、私たちの世界から無くしてしまうなんて考えられない、そう強く感じた里山訪問でした。


耕作放棄地を水田に戻す活動が展開されている市貝町の谷津田
耕作しないで放置された田に再び水を入れるのは難しく、幾度も耕転してようやく水をためることができたそうです。
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山や上段の水田からしみ出してくる水を受け止め。水田の水管理をしやすくするためにつくられた「てび」。このあたりの谷津田には多く見られます。
水辺の生き物にとっては棲みやすい環境で、ここでもトウキョウダルマガエルやホトケドジョウ、アカガエルなどが確認されているとのこと。
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スミレやミツバツチグリ、キツネノボタンやクサボケの咲く畦
R0020101.JPG R0020105.JPGのサムネール画像




宅地の野の花

2011-05-12 (Thu)

5×緑の里山ネットワーク、馬頭の森で育った野草が、茨城県の新しい住宅開発地を飾ることになりました。
宅地の外周に植えて、住宅地の周りを里山の植物で囲もう、という計画です。

春先に植えられたばかりで、一斉に芽を吹き始めるのはこれからですが、ゴールデンウィーク明けに訪れてみると、キツネノボタンやジシバリといった懐かしい草花が花をつけていました。

日本の在来種の多くが絶滅に瀕する中、住民のみなさんにも里山の植物の大切さを知ってもらおうというイベントやブックレットづくりの計画も進行中です。

ひとつひとつ見ていくと、リンドウやヒトリシズカといった今では里山でもみかけなくなった草花も。
ノビル、ミツバ、コバギボウシ、ヤマジソ、ヤブカンゾウ、ワレモコウ、カキドオシ。。。。。一渡り見ただけでも30種類以上。恐らく60を越える多様な野の花がここにいてくれるのでは、と期待が膨らみます。
近く、専門家による植物の調査も実施の予定です。

里山の草花たちが、新しく生活の場を得た住民の皆さんに、季節の楽しみを運んできてくれますように。

キツネノボタンやジシバリといった懐かしい花も。
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今では里山でも稀少になったリンドウ。
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草の中にヘビイチゴの実 発見!
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