第ニ十五侯「蜥蜴生まれ出る」
近所の公園で、食べごろの桑の実がたわわに実っていました。
子どもの頃、下校途中に友達とよく食べたことを思い出して懐かしい気分に。
今の子は桑の実を食べた事あるのかしら。
次候
第二十六侯「草の中から蛍生じる」
ユニットの木々を掻き分け掻き分け、1mほど伸ばして花を咲かせたオカトラノオ。
誇らしげに咲いています。
第二十七侯「梅の実黄ばむ」
梅雨のこの時期は剪定のシーズンでもあります。
今日は品川の「ベランダ森」をお手入れ。
お隣りのマンションの目隠しに置いた里山ユニットも、4年目を向かえ、
こんもりとしてきました。
剪定枝は、束ねて生けるとお部屋の中が、涼やかになります。
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第ニ十ニ侯「繭起きて桑を食む」
合羽坂テラスの里山ユニットのウツギも見頃になりました。
次候
第二十三侯「紅花盛んに咲く」
初夏、テイカカズラが満開です。
末候
第二十四侯「麦の穂みのる」
雨もよいの日が多くなってきましたね。
一雨ごとに緑が深くなる季節です。
出がけにふと足元を見ると紫陽花が。
大輪でないけれど、他の植物たちと押し合いへし合いしながらとても健気。
微笑ましい気持ちで出勤。
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第十九侯「蛙鳴き始める」
2階から窓の外を眺めていたら、
クヌギやコナラの木の下で咲く
キンランを見つけました。
慌てて降りてみると、
ギンランやホンチャクソウも。
こんなに近くに咲いていたなんて、
今まで、気づきませんでした。
次候
第二十侯「蚯蚓、地上に這い上がる」
秋には橙色の実や赤く綺麗な紅葉を見せるニシキギ、花はあまり目立たない黄緑色。
末候
第二十一侯「筍生じる」
自宅にこもっている間にガマズミが満開です!
レースのような花。秋の真っ赤な実も可愛らしく、果実酒にも使われます。
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第十六侯「葦の芽、伸び始める」
今日はまた雨。
昨日は大雨のあとの気持ちの良い晴天。
あまりの気持ちよさに、
ベランダから写してみました。
次候
第十七侯「霜やみ苗が育ち始める」
合羽坂テラスの花々。
こんな時だからこそ、変わらない自然の摂理に癒されます
末候
第十八侯「牡丹の花が咲く」
ベランダの里山ユニットの緑がもりもりしてきました(嬉
Stay Homeのゴールデンウィーク。
「もりもり」とか、「元気 」とか、いいなぁ、と眺めています。
若葉が萌えて重なる様子を「結び葉」といいます。
小さな葉と葉が仲良く手を結んでいる様子から、こんな言葉が生まれました。
私たちも手を携えて、今しばらく!
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第十三候「燕来る」
二十四候では「清明」
寒さもすっかりやわらいで、
様々な花が咲き乱れ、
万物がすがすがしく美しい季節。という。「清明」、美しい言葉ですね。
外出自粛という状況のなか、
少しばかりうちの近所の春をおすそわけ。
次候
第十四候「雁、北へ帰る」
夜ふと空を見上げると、月と桜が綺麗でした。
今年も合羽坂テラスの里桜「一葉」が満開です。
末候
第十五侯「はじめて虹がみえる」
今年の桜くらい花が綺麗に見えたことはない、そんなメッセージを添えてメールマガジンを
お届けしましたら、何人もの方が身近な桜の写真を送ってくださいました。
前候でご紹介した、オフィスの前庭の里桜が、ちらりほらりと散りはじめました。
散る桜残る桜も散る桜
草木が生命の摂理を教えてくれているようにも思えます。
一日も早く世の中を降りこめる雨があがって、虹がでますように。
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第十侯「雀、巣作りを始める」
春が来ました。
次候
第十一侯「桜咲き始める」
昨年「5×緑の学校」で講師をお願いした山本紀久さんと君津で花逍遥。
暖冬の今年は開花が早く、桜が満開で綺麗でした。
「桜は遠く、梅は近く」と、鑑賞の仕方を教えてくださったのは、山本さんですが、
ヤマザクラの古木は、黒々とした幹や枝と赤い若葉、そして花のつくる姿形が見事です。
よく知られているようにソメイヨシノは江戸後期にできた園芸種。
花が散ってから葉が展開します。
野生種で昔から山々を彩ってきたヤマザクラは、花と葉が一緒に出ます。
そういえば、日本画の桜の多くは花と葉が描かれていますね。
末候
第十二候「雷が鳴り始める」
里山ユニットがうちに来て3度目の春。
3月の初め、春の訪れと共に咲くピンクの花、ウグイスカグラ。
葉が出る前に咲いてた花が、今年は葉だけが繁っていく。。数日経ってひとつ、
ふたつとピンクの蕾がふくらんで、咲いてくれました。
やっとうちにも春が訪れました。
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チヂレバネウィルスに感染した蜂は、羽が縮れて働けず、やがて巣箱で形成されていた蜂社会は崩壊するのだそうです。
そんなお話を聞いた直後に、協生農法を研究されているソニーCSLの船橋真俊さんのこんな投稿に出会いました。
5×緑では、協生農法の都市での実験を少しだけお手伝いしたことがあり、この考え方に関心を寄せていましたが、農業を通した文明論にますます興味が湧きます。
「表土とウィルス」と題された論考です。
「COVID-19が生まれてきた理由に見え隠れする文明と自然を再び寄り合わせる鍵」をみつけることができるかもしれません。
https://synecoculture.org/blog/?p=2640
写真はSyneco blog
第七侯「土の中の虫、戸をひらく」
3月を迎え里山ユニットづくりに
よい季節になりました。
今日は里山ユニットの圃場にきました。
次候
第八候「桃の花ほころぶ」
ツワブキの綿毛
新芽が膨らみ始めた合羽坂テラス、ふと傍でツワブキの花のあとの綿毛が、今にも種を飛ばそうとしているようでした。
末候
第九侯 菜虫、蝶と化す
いよいよ春も本番の気配。
一月の「第六十九侯 雉、鳴く」の侯で、「冬芽に春の萌しをみつけるのが、この時期の楽しみです」とご紹介したクロモジの冬芽(写真左)も、今は花芽が開いてこんなです。
第四侯「土脈潤い起こる」
「つちのしょううるおいおこる」
春の雨が大地を潤い始める頃。
日当たりのよい畑の土手には、
一面オオイヌノフグリの可愛らしい花が咲いていました。
次候
第五候「霞始めてたなびく」
この暖かさで草木が急に動き出しています。
虫も啓蟄を待たずに動き出しています。
暖かさに誘われて散歩をしてると、足元にはハコベとコスミレが咲いていました。
末候
第六侯 草木萌え動る
今年は本当に春が早いことを実感。
下北沢の街中におかれた里山ユニットにシャガの花をみつけました。
いつもは5月くらいに花を見る事が多いのですが。
ユキヤナギも開花して、駅前の雑踏に一早く春の到来を告げています。
初候
第一侯「東風(こち)、氷を解く」
合羽坂テラスの庭にも春が。。。
今日は立春です。
次候
第ニ候「うぐいす鳴く」
ナツグミの冬芽、まだぎゅっと口を結んでいますが、春はすぐそこ!うぐいすがご近所のお庭にやって来て、冬芽がほころび若葉になる日も近そうです。
末候
第三侯 魚氷に上る
里山ユニットのなかの春隣。
蕗の薹、緑の袖で顔を隠すようにして愛らしいこと。
下北沢の駅前に銅板を纏って出現したシモキタフロント。
5×緑は、光栄なことに3階から屋上までのテラスと足元の緑のお手伝いをさせていただきました。
ビルの落成式や内覧会というと、形式ばっていたり、ビジネス寄りだったりしますが、そんな定型をあっさり無視している感じが小気味良く、DJブースから音楽の流れる部屋に、和装の老婦人から耳にピアスの若者まで雑多な人が集まったのも、シモキタらしいのでした。
会場は1975年にできた「下北沢ロフト」が40年ぶりに戻ってきたと話題のビル地下「Flowers Loft」。
ロフト創始者の平野悠さんがステージに上がって、ちょっとヤンチャに祝辞(?)をされたのも楽しかった。
バンドあり、ダンスパフォーマンスあり、トークセッションあり。駅前のビルがこんな感じなら、サブカルの聖地も安泰な感じのシモキタ ナイトでした。
「鹿の一族」のCDとライブチケットまで買ってしまった。
CDプレイヤーないのに。
彼らの音楽を聴くためにプレイヤー買わなきゃ、です。
第七十侯「ふきのとう、咲く」
二十四節気の大寒です。
合羽坂テラスの植物たちも
冬芽を少しづつ膨らませて春の準備をしています。
そんな中、落葉樹のコナラやクヌギは茶色い葉をつけたまま。
それは、コナラやクヌギはブナ科の樹木で、ブナ科の祖先が熱帯の常緑樹だったためのようです。
次候
第七十一侯「水沢、氷を張る」
桜の根元に作られているバイオネスト。
選択除草に通って5年が経ちますが、もうすでにここにありました。
落ち葉や草を細かくして、それを分解して堆肥になるわけですが、この桜は恩恵を受けてとても元気になったそうです。
末候
第七十二侯 鶏、はじめて卵を抱き始める
二十四節気 七十二侯も一巡り。
「東風(こち)氷を解く」立春もすぐそこです。
三寒四温という言葉が思い出される今日この頃。元々は、厳しい冬の中にわずかに寒さの緩むのを感じ取る心を言ったようですが、昨今の寒暖差は大きすぎて、そんな繊細な感受性はおいてけぼりにされてそうです。
三寒の四温を待てる机かな 石川 桂郎
]]>第六十七侯「芹、盛んに育つ」
昨日、初詣へでかけた神社で、
「梯子乗り」をやっていました。
お正月らしいですね。
お正月といえば、明日は「七草」。
一年の豊作や無病息災を祈って
「七草粥」を食べなくっちゃ。
次候
第六十八侯「地中の清水、動き始める」
アワゴケ(泡苔)
枯葉の中に緑色が無数に散りばめられてとても綺麗でした。
12月28日の選択除草より
末候
第六十九侯 雉、鳴く
この季節、植物はしーんとしているようにみえますが、冬芽は膨らんできています。
冬芽に春の萌しをみつけるのが、この時期の楽しみ。
写真はクロモジの冬芽で、細長く巻いているのが葉芽、横からのぞいている丸い粒が花芽だそうです。
昨年、森づくりフォーラムでの和ハーブ協会さんのセミナーで、クロモジは和ハーブを代表する植物で、お酒に入れて良し、お風呂に入れて良し、香りも高く、殺菌力に優れている、と教えていただきました。
以来、クロモジをちょっと贔屓しています。
]]>第六十四侯「夏枯草、芽を出す」
寒い一日になりました。
庭の様子も寒々しいので、
いわさきちひろの「冬の画集」から。
次候
第六十五侯 大鹿、角を落とす
年の瀬。
廻り年の干支飾りを仕舞う。
毎年、正月に家に帰ると、小さな庭には水仙が咲いていて、干支の置物のそばにはいつもこの花が飾られていた。
あれは干支が羊の年だった。
母が干支飾りを仕舞いながら、何気なく「これを飾ることはもうないやろう」と呟いた。
それから十年母は元気でいたが、羊年を再び迎えることはなかった。
母の言葉は穏やかで、ふと思いついたことを口にしただけのようだった。
障子越しの冬の日差しが老いた背中を温めていた。
部屋にはほのかに水仙の香りが漂っていた。
末候
第六十六侯 雪の下で麦の芽のびる
明けましておめでとうございます。
赤い実のものは縁起が良いとされて、お正月によく飾られます。
藪柑子の内に水を含んだような艶やかな赤も美しいですし、南天の漆のような赤も好きです。
そして、千両は神社の社殿や鳥居の朱色。
誠に晴れやかなおめでたい赤だと思います。
第六十一侯 「天地寒く、真冬となる」
寒くなりました。
我が家のユニットは、
落葉樹の葉っぱがほとんど落葉して、
真冬の様子に変わりました。
庭も寂しくなりましたが、
ツワブキの花だけは健気に咲いています。
次候
第六十二侯「熊、穴にこもる」
ヒヨドリジョウゴの種です。
今年は花がたくさん咲いたので、実もたくさん成りました。
末候
第六十三侯 鮭、群がって川を上る
街路樹の代表格といえばイチョウ。
東京では過酷な環境によく耐える木としてたくさん植えられた。ハナミズキに抜かれるまでは一番数も多かった。
都心の秋の風景にイチョウ並木は欠かせない。
最近では、枝の根元からぶつ切り剪定をされた哀れな姿もよく目にする。
落ち葉や銀杏の匂いに苦情があるのは容易に察せられるのだけれど。
でも、やっぱり人はイチョウのアーチを綺麗だと思うんだな。
見上げて歩く、
カサコソ落ち葉の音は心楽しく、
男の子が舞い散る葉っぱを捕まえようと、ぴょんと飛び跳ねた。