2012-04-27 (Fri)
桜の季節になると、毎年近くの洗足池公園に散歩に出かける。
10年前に引っ越してきたとき、たくさん屋台が出ているのに驚いた。
それも、綿飴、金魚すくい、射的にたこ焼きと、うちの田舎でもみかけなくなったようなクラシック!な露店が多い。
今年も屋台の間を巡りながら、ふと「世知辛い世の中、こんな縁日のような風景もいつまで続くのやら」などと思っていたら、各店にアンケート用紙があるのに気がついた。
どうやら、露店に反対の動きがあるようで、それに対抗するため「露店に賛成」の署名を集めているらしい。
「あぁ、やっぱりそういう時代なのか」と、アンケート用紙が少し淋しく見えた。
2012-04-17 (Tue)
世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 在原業平
北海道出身の私にとって、ソメイヨシノのみごとな咲きぶりは、何年たっても心をざわざわさせます。
きれいだなとかうれしいなとか、そういう感情の中にもう一つなにかある。
落ち着かない、終わりや始まりの合図に思えるからでしょうか。
そんな気持ちを友人に伝えたら、
そうそう、教科書にのってたまさにあの句みたいなことだよね
と言ってこの句を教えてくれたことを、春が来るたびに思い出します。
今年も私の心はのどけからまし。
桜も過ぎてすこしづつ夏に近づくこの季節が大好きです。